ニュース

LUMIXのLTE対応Androidデジカメ「DMC-CM10」。1型MOSで実売10万円、LTEプランも

 パナソニックは、Android 5.0搭載でLTE通信も可能な1型センサー搭載“コミュニケーションカメラ”の新機種「DMC-CM10」を2月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。カラーはシルバー(S)。microSIMカードに対応したSIMロックフリー端末で、新たに専用のLTE通信サービスも2月下旬より開始する。

DMC-CM10

 有効2,010万画素の1型MOSセンサーやF2.8のライカレンズ、LTE通信機能を備えたデジタルカメラで、ボディ最薄部は15.2mm。1型センサー搭載デジカメで世界最薄としている。主な仕様は'15年1月に限定発売された「DMC-CM1」(オープンプライス/実売12万円前後)を継承。外形寸法は約135.4×68×21.1mm(縦×横×厚さ)で、4K/15p動画撮影も可能。CM1との大きな違いとして通話機能を省いたほか、レンズ周りのデザインが変更された。

 レンズは35mm判換算で28mm、開放F2.8のLEICA DC ELMARIT。画像処理の「ヴィーナスエンジン」を搭載。明部と暗部のノイズ量を見分けて最適なノイズリダクション効果を施す「マルチプロセスNR」も利用できる。

 マニュアル撮影機能を充実させると共に、絞りやシャッタースピード、クリエイティブコントロールなどの設定が可能なコントロールリングも装備。「一眼レンズを操作するような感覚で撮影が楽しめる」とする。

1型センサー搭載。CM1に比べてデザインが一部変更された
最薄部は15.2mm

 4K(3,840×2,160ドット)/15pの動画撮影にも対応。1080/30pなどの撮影も可能で、MP4形式で記録。なお、動画撮影では1ファイル29分59秒、または4GBまでの容量制限がある。静止画はJPEG/RAWに対応し、記録解像度は3:2 設定時で最大5,472×3,648ドット(20M)。シャッターを押した瞬間の前後を連写で記録し、好きな1枚を選んで残せる「4Kプリ連写」も利用できる。

 LTE通信を利用し、撮影した写真をスマートフォンのようにアプリで編集して直接SNSへアップロード可能。本体天面のスライドスイッチを使い、カメラとAndroid機能を手軽に切り替えられる。

 今いる場所や旅行先で撮影スポットを調べたり、その場所で他の人が撮影した写真を閲覧できる「Photo Search」などのアプリをプリインストールする。

 CMシリーズ(CM10/CM1)専用の回線プラン「Wonderlink LTE Lシリーズ」もパナソニック ストアで2月下旬に販売。「上りLTEスピード制限なしで高画質写真をすばやくアップし放題」としており、月額料金はパケット通信料が3GBのプラン「L-3G」が1,480円、通信料5GBの「L-5G」が1,980円。下りの通信速度は両プランとも最大150Mbps。初期費用は3,000円。

 ディスプレイは4.7型のTFT液晶で、解像度はフルHD(622万画素)。静電容量方式のタッチパネルタイプとなる。電子コンパス、加速度、ジャイロ、照度、近接、気圧センサーも搭載。Bluetooth 4.0、NFC、IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)の無線LAN機能も装備する。

 CPUはQualcomm Snapdragon801 2.3GHz(クアッドコア)。ストレージメモリは16GB、メモリは2GB。microSDXCカードスロットも装備する。連続待受時間は3G(WCDMA)/4G(LTE)で約630時間。動画の連続撮影可能時間は、4K/15pモードで約100分、実撮影時間で約70分。バッテリ容量は2,600mAh。メモリーカード、SIMカードを含めた重量は約204g。

液晶モニタ側

(中林暁)