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台湾Rossi & Wingイヤフォン上陸。“ポータブル”SACDプレーヤーやイントラコンカ注目機「LANDER 20HZ」も

ティアックブース

フジヤエービック主催の「夏のヘッドフォン祭 mini 2026」が18日、東京駅・八重洲北口直結のステーションコンファレンス東京6Fで開催。入場者登録不要・入場無料。ここでは完実電気やサウンドアース、Iida Piano、ティアックなどのブースをレポートする。

サウンドアース

サウンドアースのブースでは、新たに取り扱う台湾のブランド・Rossi & Wingのイヤフォンを多数展示している。「最高のオーディオ機器とは、その存在を感じさせることなく、音楽が持つ感情、スケール感、そして自然な響きだけを残すものであるべき」という理念を掲げ、独自のアプローチでイヤフォンを手掛けている。

特徴としては、スピーカーエンジニアリングの設計思想を取り入れ、ハイエンド・ステレオシステムから着想を得ているとのこと。

日本での第一弾製品は8月下旬頃の発売を予定しており、「LUA」シリーズと、「FourWinds」(海外での参考価格3,980ドル)を展開する。

FourWinds

LUAシリーズは3モデルあり、いずれも独自のMR10(Magna Resonuse)ダイナミックドライバーを搭載しているのが特徴。絵画のような美麗なデザインも特徴となる。また、各モデルに「通常モデル」と「限定モデル」があり(価格は同じ)、カラーや音のチューニングに違いがあるとのこと。

LUAシリーズの「SERENDIPITY」(同590ドル)はMR10ダイナミックドライバーのみを搭載したモデル。空間に溶け込む低音、シネマティックな音場が特徴という。

SERENDIPITYの通常モデル
SERENDIPITYの限定モデル

「SYNCHRONICITY」(同790ドル)は、深みのある超低域と空間表現が特徴のモデルで、幻想的な音場が楽しめるという。MR10ダイナミックドライバーに、非公開のドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。

SYNCHRONICITYの通常モデル

「CELESTIAN」(同1,880ドル)は、調和の取れた低音の土台を持ち、スタジオ品質という精密なサウンドが特徴。多層的な定位と、高い分離感も備えており、スタジオモニターとしても使えるイヤフォンという。

CELESTIANの通常モデル
CELESTIANの限定モデル
最上位モデルの「FIRST LIGHT」も参考展示された

QoAからは、次世代ミドルエントリーモデルとして開発されている2DDのIEMも登場。9月末~10月頃の発売を予定しているという。

QoAの2DD IEM

さらに、今後の製品化が予定されている4BA + 3Planarの試作機も登場。試聴した感想を、ユーザーから募っていた。

QoAの4BA + 3Planar 試作機

DUNUからは、1DD + 3BA + 1Planarの「PRS 5」と、MEMSを含め、1DD + 4BA + 1MEMS構成の「PRS 6」が登場。PRS 5が9月頃発売予定で200ドル程度、PRS 6も同じく9月頃発売予定で300ドル程度。

DUNUの「PRS 6」と「PRS 5」

さらに、新フラッグシップモデルとして開発されている2DD + 2BA + 2EST + 2BCという非常に豪華な構成の「Lynn」の試聴も可能。こちらは年末頃発売予定で、価格は1,300ドル程度になる見込みだ。

2DD + 2BA + 2EST + 2BC構成の「Lynn」

Iida Piano

Soranik「Metal MEMS-422」

Iida Pianoのブースで注目は、Soranikの新たなフラッグシップIEM「Metal MEMS-422」だ。受注生産で、7月18日より受注開始。直販価格は627,000円。

前モデル「MEMS-3S 2025」の音響設計を継承しつつ、CNC切削のSUS304ステンレス製ハーフシェルを新たに採用。内部には、xMEMSの「Montara」と「USound」、2基のシリコンMEMSスピーカーを搭載しており、同一チャンバー内に同軸で重ねた「アイソバリック配置」になっている。

さらに、6mmのフルレンジと10mmサブウーファーのダイナミックドライバーも追加した4ドライバー・ハイブリッド構成。

新設計のDC電圧安定化回路により、MEMS駆動用のバイアス電圧を精密に制御。筐体はフルオープンバック構造で、見晴らしのよいサウンドステージを実現するという。インピーダンスは約300Ω。

なお、MEMS駆動に必要な専用エナジャイザー「AP GO」が標準付属するが、従来のエナジャイザーよりも大幅に小型化しているのが特徴。搭載しているバッテリーの容量は小さくなってはいるが、動作時間は従来のものとほぼ同じだとう。

従来のエナジャイザーはそれなりのサイズがあったが
「Metal MEMS-422」付属のエナジャイザー「AP GO」は大幅にコンパクトになった

北アイルランドを拠点に、デザイナーのJC氏が手がけるブランドがValphonics。そのイントラコンカ型イヤフォン「LANDER 20HZ」が注目を集めている。

Valphonics「LANDER 20HZ」

JC氏が、KuraDaブランドの3Dプリントで量産するヘッドフォンヘッドフォン「KD-Q1」のファンだったことから、Iida Pianoとの交流が生まれ、Iida Pianoが国内での取扱を検討しているとのこと。価格や発売時期は未定だが、本国では150ポンドで販売されているとのこと。

「LANDER 20HZ」の筐体は、高精度な3Dプリントで作られているほか、イヤフォン内部の空気圧や共鳴を利用して、特定の周波数を増幅・調整ヘルムホルツ共鳴技術を活用しているのが特徴だ。

COS Engineering「D10」

台湾・台北のCOS Engineeringから、据え置きオーディオとして「D10」が登場。DAC・プリアンプ・ヘッドフォンアンプだが、オプションボードを搭載すると、ストリーマー機能や、フォノアンプ機能を追加できるのが特徴。予価は110万円前後。

さらに、同ブランドのオーディオ用ネットワークスイッチとして「S10」(予価45万円前後)と「S6」(予価30万円前後)も登場(モデル名の数字はポートの数)。どちらも、0.025psジッターの低位相雑音オシレーターを採用し、未使用ポートを個別に無効化する機能も搭載。S6は同梱の汎用ACアダプターが使用できるが、オプションのリニア電源「LPS1」を組み合わせることも可能。S10は電源を内蔵する。

オーディオ用ネットワークスイッチ「S10」と「S6」

ブライトーン

ブライトーンのブースでは、ZMF Headphoneの新製品として、平面型ドライバーを搭載した「Tessidera(テシデラ)」が登場。価格は528,000円。

ZMF HeadphoneのTessidera

Calderaの2ミクロン厚よりも薄い、1ミクロン厚の新開発の平面磁界型ドライバーを搭載。インピーダンスは35Ωで、より太い導体パターンと、銀メッキを施したZMF独自のTPE構造を採用した。

ZMF平面型技術の基盤となる磁気構造、CAMS(Caldera Asymmetrical Magnet Structure)も採用。両面に配置された台形N52ネオジムマグネットにより、振動板全体へ均一な磁力テンションを与えながら、空気流をコントロール。自然な拡散を実現している。

ZMF headphonesの「Ori3.0」

ZMF headphonesの「Ori3.0」は、密閉型の平面磁界駆動ヘッドフォンで、価格は440,000円。「CalderaやAtrium、そしてZMFの歴代モデルから得たすべての知見を注ぎ込み、オリジナル(Omni/Ori)のコンセプトを現代的に再構築。初代Oriが誇ったマクロダイナミクスによる圧倒的な迫力と、ZMFの最新技術であるCAMSマグネット、ADSダンピング、Calderaパッド、Oriチューニング・ペグを融合させた」というモデル。

ZMF headphones「Auteur Classic」

ZMF headphones「Auteur Classic」は、新開放型ヘッドフォンとして、「ZMF史上最もニュートラルなサウンドを追求した」という。価格は330,000円。

ハウジングに、新たにブラックリンバ材を採用。温かみのある黄金色と流れるような黒い木目による繊細なコントラストが特徴。ドライバーの振動板にはバイオセルロースを使っている。

フランス・YBAブランドの新製品も登場。Apple Musicに対応したストリーミングプレーヤー「YM302」と、ポータブルSACDプレーヤー「Design One」で、8月発売。価格はYM302が77万円、Design Oneが35.2万円。

YBAのストリーミングプレーヤー「YM302」

YM302は、操作の簡素化と高速化を追求して最適化された、新開発Linuxストリーミングプラットフォームを搭載。Tidal Connect、Qobuz Connectに加え、Apple Music、Roon Ready(認証取得中)に対応。ただし、Apple Musicは44.1/48kHzまでの再生。

USBポートと2TBに対応するSDスロットを備え、ハイレゾ音源のギャップレス再生に対応。再生操作はiOS/Android/iPadOS用アプリ「Eddict Controller」から行なう。そのほか、DLNAやApple AirPlay 2もサポート。DACチップにはAKM製「AK4497S」を採用した。

YBAのポータブルSACDプレーヤー「Design One」

Design Oneは、「バッテリー駆動でありながら本格的なハイエンド・クオリティのSACD再生を実現し、場所を選ばずYBAサウンドを楽しめる」というポータブルSACDプレーヤー。心臓部となるSACDドライブにはHD850レーザーとMT1389EEシステムを組み合わせ、CDとSACDの双方で高精度な再生を実現した。バッテリー駆動時間は最大5.5時間。

Kaiku Acoustics「WAVE」は、フィンランド製のノイズキャンセリングBluetoothヘッドフォン。8月発売予定で、価格は未定。Bluetoothだけでなく3.5mmのケーブルでも使用可能。

Kaiku Acoustics「WAVE」

ミックスウェーブ

Campfire Audio「Chimera」

ミックスウェーブの注目は、Campfire Audioの「Chimera」。7月下旬発売で、価格は1,296,000円という超弩級イヤフォン。Campfire Audio史上最高峰の技術を結集したフラッグシップIEMと位置付けられている。

新開発の9ドライバーによるクアッドハイブリッド構成。骨伝導・静電型・True-Glassダイナミック・BAドライバーを融合。「体感的な低域、厚みと透明感のある中域、空気感豊かな高域が広大な音場と高い没入感を実現した」という。なお、初回生産分はKen Ball氏が組み立て・チューニングを行なう特別仕様となる。

ディーアンドエムのブースでは、Bowers & Wilkinsの人気ヘッドフォン、イヤフォンなどを展示するほか、デノンのレコープレーヤー「DP-500BT」も登場。レコードのサウンドを、ヘッドフォンで楽しむこともできる
ティアックのブースでは、Reference 500シリーズのラインナップが一気に登場。CDトランスポートの「PD-507T」なども用意され、「AIR」や「Angel Beats」など、筆者を含めた特定の年代の来場者がグッときそうなサントラCDで試聴する事も可能
米Woo Audioのブースでは「WA12 Zircon」というヘッドフォンアンプを展示。予価税別210万円。同社は管球アンプで高い評価を受け、フルバランス構成にもこだわった最上位ヘッドフォンアンプ「WA33」なども手掛けている。WA12 Zirconは、完全バランス、クラスA、ゼロフィードバックが特徴で、リチウムイオン充電池も搭載。内蔵バッテリーを使うことで、糧用電源からのノイズ混入を防ぎ、16時間の連続動作が可能。ブースでは「WA33」の第二世代モデルも展示。従来型のヘッドフォンだけでなく、RAAL「Magna」や「Immanis」といった“トゥルーリボン”ヘッドフォン向けに開発したTR出力を備えているのが特徴