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パナソニックと電通、映像+選手の生体情報を組み合わせた新スポーツコンテンツ事業化へ

 パナソニックと電通は4日、スポーツ競技映像に選手のバイタルデータ(生体情報)などの解析情報を付加した「プレミアム・スポーツコンテンツ」に関する事業開発に向け、業務提携を行なうことで合意したと発表。2020年をメドに、映像とデータを活用した“新しいスポーツ体験”のソリューション開発・事業化を目指す。

 「プレミアム・スポーツコンテンツ」は、従来のスポーツ競技映像素材に、センシングによる選手のバイタルデータ、画像解析で得た競技解析データ、スポーツ科学による分析情報などを付加・統合したもの。パナソニックの映像機器・センサー技術・映像解析技術と電通のクリエーティブ表現技術・サービス設計を組み合わせる。

 データを元に躍動感や緊迫感、感動シーンを演出した映像などのプレミアム・スポーツコンテンツを、放送・通信や映像エンターテインメントで活用するパッケージとして制作・販売を行なう。また、制作したコンテンツを、競技や育成レベルの向上のために各スポーツ団体やフィットネスクラブなどに提供する。

 両社は協業の目的として、国民の健康寿命延伸とスポーツムーブメントの醸成が求められていることを背景に、「スポーツの映像コンテンツを新しい形に進化させ、放送・通信や競技選手の育成などに活用できるサービスを提供することで、スポーツの魅力と競技力の強化、健康社会の実現に貢献する」としている。

(庄司亮一)