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スマホをかざしてデジタル機器を連携する「DLPA NFC ガイドライン」策定

 デジタルライフ推進協会(DLPA)は23日、スマートフォンなどでDLPA準拠製品を利用する際の初期設定をNFC(Near Field Communication)で簡単に行なえるようにする共通仕様「DLPA NFC ガイドライン」を策定したと発表した。

「DLPA NFC ガイドライン」で、スマホを対応機器にかざして初期設定などを可能にする

 DLPAは、スマートフォンを使ったテレビ番組のリモート視聴や、AV用途を中心としたNASの普及などを目的とした共通仕様を策定している団体で、アイ・オー・データ機器や、バッファロー、KDDIなど、複数の機器メーカーや通信会社らが会員となっている。'13年1月に策定された「リモートアクセスガイドライン」では、外出先から自宅にあるデジタル放送録画番組を保存したNASにアクセスして視聴可能にする機能についての仕様をまとめている。

 今回の「DLPA NFC ガイドライン」は、Wi-Fi Allianceが策定したWPS(Wi-Fi Protected Setup)の「NFCによる接続」の仕様に留意しつつ、1つのNFCタグで複数バンドのWi-Fi接続設定を可能としたことや、複数の機能の設定情報を混載可能としたことが特徴。これにより、スマホを対応機器にかざすだけで機器間の設定を完了できるという。また、1つのNFCタグにWi-Fi設定情報とベンダー独自機能の設定情報を混載可能なほか、端末をWebページへ誘導し、DLPA NFC準拠アプリケーションのインストール手順などを表示することも可能。

 今後、「DLPA NFCガイドライン」に準拠したハードウェアやソフトウェアが登場することで、メーカーの枠を越えた接続性と操作性を提供するとしている。

(中林暁)