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JVC、4K対応D-ILAプロジェクタでUHD Blu-ray視聴のHDR/BT.2020向け推奨設定を案内

 JVCケンウッドは23日、4K/60pやHDR信号に対応したJVCホームシアタープロジェクタの「DLA-X750R」と「DLA-X550R」向けに、HDRやBT.2020コンテンツの視聴に適した推奨設定方法を公開した。

DLA-X750R

 DLA-X750R/X550Rにおいて、UHD Blu-rayプレーヤーなどで、HDRやBT.2020のコンテンツを再生する場合に適した画質調整の方法を紹介。

 HDRコンテンツ視聴に適した推奨設定は、画質モードの「フィルム」、「THX」以外を選択して5つの項目を調整。ガンマ設定「D」、ピクチャートーン「+12」、暗部補正「+5」、明部補正「+4」、ランプパワー「高」にそれぞれ調整する。設定方法は、取扱説明書の29~38ページと、42ページに記載されている。この設定は100型に投写した場合のもので、100型以下で投写する場合はピクチャートーン設定をやや少ない設定に、100型以上ではやや多めに設定に調整するなど好みに合わせた画質に調整するよう案内している。

HDRコンテンツの視聴に適した推奨設定

ガンマ設定:D
ピクチャートーン:+12
暗部補正:+5
明部補正:+4
ランプパワー:高

DLA-X550R(ホワイト)

 BT.2020コンテンツの視聴に適した推奨設定は、同社が提供するキャリブレーションソフトを使う場合と使わない場合の2通りを紹介。キャリブレーションソフトウェアのインポート機能を使うと、BT.2020の色域に最適なカラープロファイルを設定でき、コンテンツの持つ色域に近い色が再現できるという。

 キャリブレーションソフトを使用しない場合は既存の画質モードで設定可能だが、キャリブレーションソフトを使った設定に対して若干色味が異なるという。

 画質モードの「USER1~6」から選んで設定。DLA-X750RとDLA-X550Rでは値が異なる。設定方法は取扱説明書の29~32ページと45ページに掲載されている。

【キャリブレーションソフトを使わない場合のBT.2020推奨設定】

DLA-X750R

カラープロファイル:リファレンス
色の濃さ:+20色合い:-5
カラーマネジメント:オン
色選択:青色相:-15
カラーマネジメント:オン
色選択:黄色相:-3

DLA-X550R

カラープロファイル:シネマ
色の濃さ:+30
カラーマネジメント:オン
色選択:青色相:-15

特定機器との接続不具合改善アップデートも

 DLA-X750RとDLA-X550Rにおいて、特定機器との接続時にUHD映像が正しく表示されないなどの現象が発生していることも告知。この問題が発生している場合は、無償でファームウェア更新による改善を実施するため、同社カスタマーセンターへ問い合わせるよう案内している。対象ソフトバージョンは「u83.1」。

(中林暁)