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AKから899ドルのハイレゾプレーヤー「AK300」。装着するDSD/PCMレコーダも

 アユートは、29日に中野サンプラザで開幕した「春のヘッドフォン祭2016」において、Astell&Kernの新製品として、ハイレゾプレーヤーの「AK300」、AK 380/320/300に装着できるレコーダユニット「AK RECORDER」を発表した。AK300は5月下旬に、グローバルで899ドルで発売予定。日本での価格は未定。

ハイレゾプレーヤーの「AK300」

 「AK RECORDER」は6月発売予定で、グローバル価格は795ドル、日本での価格は未定。さらに「AK RECORDER Stereo MIC Kit for Professional」として、DPAのマイク「SC4061」を同梱したモデルも用意する。

AK RECORDERにマイクを接続したところ

AK300

 最上位モデル「AK380」(直販税込499,980円)、その下位モデル「AK320」(同249,980円)、さらにその下に位置するエントリーモデルとなる。カラーはミッドナイトブラック。AK RECORDERと組み合わせ、高音質録音・再生をする世界をより身近に楽しんでもらうためのモデルと位置づけられている。

 AK320の内蔵メモリは128GBだが、AK300は64GBに削減。搭載しているDACは、AK380/320と同じ旭化成エレクトロニクス「AKM AK4490」だが、上位2モデルがデュアルDACになっているところ、AK300はシングルDACになっている。

 その他の仕様はAK320とほぼ同じ。PCMは192kHz/24bitまで、それを超える352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHz、32bitは24bitにダウンコンバート再生となる。DSDはネイティブ再生できず、PCM 176.4kHz/24bitへの変換再生となる。

 無線LAN機能やBluetooth機能、4インチのディスプレイを搭載。筐体はアルミニウム製。128GBまでのカードが使えるmicroSDカードスロットも備えている。

 なお、筐体カラーは前述のとおりミッドナイトブラックだが、アユートの展示ブースでは、同じミッドナイトブラックのジャケット型外部アンプも参考展示されていた。

AK300の詳細スペック
AK300とジャケット型外部アンプ

AK RECORDER

 AK 300シリーズの背面に装着するレコーダ。AK 300シリーズのメモリに直接録音。録音した音楽ファイルを、AKで聴くことができる。

レコーディング用の各種機能も搭載

 ポータブルレコーダとしては世界初となる、DSD 5.6MHz、PCM 384kHz/32bitでの録音に対応。入力はミニXLR、3.5mm、AES/EBUの3系等備えている。マイクを接続するために、XLRとミニXLRの変換ケーブルも同梱する。また、3,5mmのライン入力にレコードプレーヤーなどを接続して、レコードを高音質録音する事もできる。

 細かいゲイン調整もAKから可能で、マイクで0.5dB、プリアンプで3dBの調整が可能。将来的には遠隔操作用アプリも開発中で、最大4台までの端末を同期して、遠隔コントロールできるようになるという。

ミニXLR入力を装備
側面にも入力を装備

 発表会には、ギタリストのわたなべゆう氏も登場。スペシャルライブを披露し、それをレコーダでDSD録音。アユートのブースで、試聴できるデモも行なわれた。

発表会には、ギタリストのわたなべゆう氏(中央)も登場
情感豊かなギタープレイを披露。それをDSDで録音した

13階にブースも出展

 アユートは13階にブースも出展している。展示の目玉は、AKとアニメ「けいおん!」がコラボした、「AK100II けいおん! エディション」(直販99,800円)。5月27日に限定500台が販売されるもので、けいおん!のオリジナルロゴや、キャラクターのイラストをボディに刻印。

 さらに、6月にスタートする「けいおん!」楽曲のハイレゾバージョンを、一足早く本体にプリインストール。放課後ティータイムのハイレゾサウンドを、けいおん! 仕様のプレーヤーで楽しめる仕様となっている。

AK100II けいおん! エディション

 他にも、AK380 Copper、AK380 Copper AMP、AK320、AK240、AK120II、AK100II、AK Jrなどのハイレゾプレーヤーと周辺機器、4月2日に発売された「Layla II」、「Roxanne II」、「Angie II」の3モデルにも注目。Mojo、HugoなどのCHORD製品も紹介している。

 さらに、今後発売予定の参考展示品として、MASTER & DYNAMICの「MH40」、「MH30」の新カラーSILVER/WHITEを展示。MH40をベースにした、Bluetoothヘッドフォン「MW60」も、今後発売予定だという。

MASTER & DYNAMICの「MH40」、「MH30」の新カラーSILVER/WHITE
MH40をベースにした、Bluetoothヘッドフォン「MW60」

 また、イヤフォン「DITA」の真鍮ハウジングモデル「DITA Brass」、BURSON AUDIOのDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「CONDUCTOR V2+」などの未発売製品も出展している。

DITA Brass
右がBURSON AUDIOのDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「CONDUCTOR V2+」

(山崎健太郎)