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バッファローのNAS「DELA」がCDリッピング対応。USB DACへのDSD 11.2MHz出力も

 バッファローは19日、オーディオ向けNAS「DELA N1シリーズ」のシステムソフトウェアVer.3.00を公開した。アップデートにより、USB接続の外付けCDドライブを使ったPCレスのリッピングや、USB DAC接続時のDSD 11.2MHz再生に対応する。

「DELA N1シリーズ」のN1A(左)とN1Z(右)

 DELA N1シリーズ「HA-N1A/N1Z」は、独自開発のオーディオ用SSDを搭載。電源やシャーシなどにもこだわり、伝送品質を追求したオーディオ向けNAS。

外付けCD/DVD/BDドライブから直接CDリッピング可能に

 USB接続の外付けCD/DVD/BDドライブを使ったファイル取り込みに対応。前面のUSBポート、または背面のUSB 3.0ポートにドライブを接続して、認識されるとディスプレイにCDアイコンが表示される。

 取り込めるのは通常のオーディオCDのほか、CD-DA、CD Extra/Mixed-Mode CDの音楽トラック。保存形式はFLAC(圧縮3段階)や、非圧縮のWAV(タグ付き)/FLACから選べる。データディスクからの取り込みも可能で、USBメモリからの取り込みと同様に扱われる。

 N1シリーズをインターネット接続していると、Gracenoteからメタデータやカバーアートを付与することもできる。なお、メタデータが存在しないディスクは取り込みできない。また、本機能でフォルダに保存されたアルバムフォルダはカバーアートが含まれるため、移動・コピーはできない。

USB DAC接続時にDSD 11.2MHz再生に対応

 USB DAC接続時の新機能として、DoPまたはPCM変換によるDSD 11.2MHzファイルの再生に対応。ギャップレス再生機能も追加される。ただしDoP再生時は、DACの機種によってギャップが生じる場合があるという。

 調整時間を設定することで、DSD/PCMファイル再生時の冒頭の音切れを防止するPrecisionStart機能を追加。Ver.2.30まで搭載されていたファイル形式間ギャップ設定機能の名称を変え、実装変更したものとなる。コントローラ設定には、モード0、モード1両方のアプリから操作できるHybridModeを追加している。

 そのほかの機能追加や仕様変更の内容は、下記の通り。

  • ナビゲーションツリーを改善
     ジャンルメニューにアーティストでの絞り込み機能を追加
  • 電源切り忘れ防止機能の仕様を変更
     USB DAC、USB CD/DVD/BDドライブ使用中は電源切り忘れ防止機能が働かないよう変更
  • 一部工場出荷時設定を変更
     取り込みディレクトリ:日時別→一つにまとめる
     コントローラ:モード0→HybridMode
     PrecisioStart調整時間(旧ファイル形式間ギャップ):OFF→0.75秒
     電源切り忘れ防止機能:5分→OFF

(庄司亮一)