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銀河を駆けるオーケストラサウンド!「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」最高だよ
2026年4月24日 08:00
世界規模の内輪ノリが最高な、究極のファンサ映画
2023年公開の映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の世界的大ヒットから約3年。いよいよ待望の続編「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」が、4月24日に日本公開を迎えた。
国外では一足早く4月1日より北米を含む多数の地域で公開されていたが、すでに全世界累計興収1,000億円超えの大ヒットを記録している。
ちなみに筆者は3年前、前作「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を映画館で鑑賞し、その翌日に「Nintendo Switch」を購入するという、まんまと任天堂の策略にハマったひとりだ。1983年生まれ・初代ファミコンと同い年で、幼少期にゲーム「スーパーマリオブラザーズ」をやり込んだこの身に、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は沁みた。
で、その続編はどんなものかと、このたび新作をいち早く試写会で観てきたわけだが……結論から言うと、また最っっっ高に沁みた。新作は、この3年で上がりまくった“続編期待値”を堂々超えてきたと言って良い。
原作となるゲーム「スーパーマリオ」シリーズをプレイした経験が前提となる内容であることは、今回も変わらない。これは、世界中の人間がプレイヤーだからできる技。今作も、世界規模の内輪ノリで進行する、究極のファンサ映画となっている。
というわけで以下より、そんな「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」の見どころを、極力ネタバレなし・匂わせありくらいでご紹介していこう。もう一度言うけど、最っっっ高でした。
宇宙を舞台に加速するマリオSFアクション!
前作が「スーパーマリオブラザーズ」をルーツに持つ物語だったのに対し、今作はその名の通り、2007年にWiiで発売された人気タイトル「スーパーマリオギャラクシー」を軸に据えた設定である。
舞台はキノコ王国を飛び出し、広大な宇宙=ギャラクシーへ。特徴は、前作のコメディ要素も引き継ぎつつ、SFアクション感が劇的にアップしていることだ。序盤からいきなり「スター・ウォーズ」的なアレが出てきたりして、凄まじく見応えのあるストーリー展開となっている。
作品の根底に流れる大きなテーマは“家族”。マリオとルイージの兄弟愛はもちろん、それ以外にもさまざまな形の家族の絆が描かれており、時折ジーンとさせてくる。
そして前作から続き、タイトルに冠する「スーパーマリオギャラクシー」だけでなく、歴代マリオシリーズのゲームが贅沢にミックスされた内容なので、世代によって反応するポイントが変わるのも注目点であろう。
実は筆者もそうだが、原作の「スーパーマリオギャラクシー」をプレイしたことがない世代でもめちゃくちゃ楽しめるので、安心してほしい。
大きな目玉は、ヨッシーが登場すること。これに合わせて、スーパーファミコン時代の大名作「スーパーマリオワールド」(※ヨッシー初登場タイトル)の要素が散りばめられているのがアツい。
そのほか、「スーパーマリオオデッセイ」のエッセンスや、「スーパーマリオメーカー」のギミックも組み込まれているし、前作では描かれなかった“クッパ城のアレコレ”も入っている。
加えて、前作以上に詰め込まれた“任天堂サーガ”としての密度も見逃せない。同じ任天堂の遺伝子を持つキャラクターたちが、作品の枠を超えて同じ宇宙に息づいている様子は、ファンならたまらないと思う。
継承される“自立したピーチ姫”と、明かされるオリジン
前作で多くの支持を集めた“戦うピーチ姫”の立ち位置は、今作でも健在だ。しかも、彼女にまつわる前作の伏線が、今作で回収されているのも見どころと言える。
前作で語られた「自分がどこから来たのか知らない」というピーチ姫のセリフや、「宇宙は広く、世界はたくさんある」という示唆。それらが、今作で明かされる彼女自身の出生の秘密と結びつき、ストーリーに深みを与えている。
余談だが、個人的にも、本シリーズの“戦うピーチ姫”の設定はかなり好きだったりする。
というのも、筆者が幼少期に一番好きだったマリオシリーズが「スーパーマリオUSA」なのだが、自分はそこでピーチ姫を選んでプレイしていたのだ(ジャンプの滞空時間が長いのが良くて)。そんな自分にとっては、彼女が前線で活躍する姿こそがリアルで、思い入れが深いのである。
ちなみにその観点で言うと、今作には“同じピンク色を纏うアイツ”とのバトルアクションシーンもあり、「スーパーマリオUSA」ファンとして大歓喜だった(同志いないかな〜)。
銀河を駆けるオーケストラサウンド
もうひとつ、AV Watch的に見逃せないポイントとして、BGMにも触れておこう。原作ゲーム「スーパーマリオギャラクシー」は本格オーケストラサウンドを採用し、音楽的な評価も高い作品だったが、映画もそのスピリットを継承していて、宇宙の壮大さを表現したオーケストラアレンジの劇伴で没入感を高めてくる。ぜひ映画館で聴いてほしい。
この音楽を手掛けたのは、前作に引き続き、エミー賞ノミネート歴のある作曲家ブライアン・タイラー。
前作では、近藤浩治によるマリオシリーズのアイコニックなゲーム音楽に、自身のオリジナリティを融合させることで、任天堂らしさと映画的表現を兼ね備えた音楽スタイルを確立していたわけだが、本作ではさらにスケールを拡大。オーケストラやコーラス、シンセサイザーなどを駆使した、多くの壮大な曲を書き下ろしている。
もちろん、劇伴だけでなく音響効果へのこだわりも深い。ヨッシーが卵から孵る瞬間のあの独特なSEや、「ヨッシー!」の弾むような声が、ノスタルジックながら新しいサウンドとなって映画館の客席に響く。
そして3へ……?
そして今回も、エンドクレジットが流れ始めても席を立ってはいけない。前作でヨッシーの卵が映されたように、本作もエンドロール後に次作への布石が示されるからだ。
なおこの布石、個人的に「3があるならこの方向が良いな〜」と妄想していた形そのものだったので、映った瞬間に「さすが期待を裏切りませんねイルミネーションと任天堂は!」と膝を打った。同じ思いになる人は多いと思う。
そんなわけでまとめると、個人的に「ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー」は、「続編映画はこうじゃないと!」と思える満足感だった。「ターミネーター」に対する「T2」、あるいは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に対するPart2的なことである。
ちなみに、「実はまだ前作も観たことないけど気になってて……」という人もご安心を。現在、Prime Videoで「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が絶賛配信中だ。おさらいの意味でも観ておくと、新作がより楽しめるのでオススメ。
もちろん筆者のように、この3年間期待で胸を膨らませてきたアナタは、今すぐ映画館に行ってください。みんなで壮大な銀河の旅へHere we go!














