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4Kテレビ売上が初の5割突破、調査開始のヘッドフォンは77万台。JEITA 4月統計

 電子情報技術産業協会(JEITA)は25日、2016年4月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。4月の電子機器の出荷金額は前年同月比109.6%の950億円。内訳は、映像機器が同115.6%の470億円、オーディオ関連機器は同101.2%の78億円、カーAVC機器は同104.8%の402億円。

 JEITAでは既報の通り、統計体系の変更を実施。従来の「音声機器」を「オーディオ関連機器」に改め、ヘッドフォンを新たに調査対象とするなど項目を変更。「カーAVC機器」の一部項目も変更されている。このため、前年比の数値は参考値となる。

民生電子機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会

 4月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比98.5%の33万4,000台。このうち、4K対応テレビは前年比310.8%の7万8,000台で、薄型テレビ全体に占める割合は23.4%。ハイブリッドキャスト(Hybridcast)対応のテレビは前年比113.8%の10万9,000台で、テレビ全体における割合は32.6%。

 4Kテレビの出荷金額は173億円となり、薄型テレビ全体の出荷金額317億円に占める割合が54.7%を記録。統計開始以来初の5割突破となった。

 サイズ別では、29型以下が同74.2%の7万8,000台、30~36型が同81.6%の10万3,000台、37~49型が同138.4%の10万2,000台、50型以上が同151.3%の5万台。構成比は順に23.5%、31%、30.6%、15%。

 BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比100.8%の19万台。内訳は、BDレコーダが同106%の15万4,000台、BDプレーヤーが同83.2%の3万6,000台。DVDビデオは同61.6%の4万9,000台。ビデオカメラは同108.6%の5万6,000台だった。

 オーディオ関連機器の新設項目となる「システムオーディオ」は、旧統計体系の「ポータブルオーディオシステム」と「ステレオセット」を含み、出荷台数は12万台。「スピーカーシステム」はアクティブスピーカーや5.1chなど多チャンネルのものを含め、6万4,000台。ステレオヘッドフォンは76万9,000台。このほか、ラジオ受信機は前年同月比124.8%の15万7,000台、ICレコーダは8万6,000台(同79.3%)となった。

 カーAVC機器の新設「カーAVメインユニット」は19万5,000台。カーナビは前年同月比107.7%の39万2,000台となった。

(庄司亮一)