Blu-rayソフトの市場規模は2009年上半期で84億円に

-上期で前年越え、通期では前年比4倍に。Gfk調査


8月17日発表


 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(GfK)は17日、2009年度上半期のDVDソフト販売動向を発表した。2009年上半期のセルDVDソフト市場は、数量/金額ともに大きく前年を割り込んだ一方、Blu-rayソフト市場は成長を続けており、2009年上半期で2008年通年の市場規模を超える84億円に達したという。

 上半期のDVDソフト市場(DVD、Blu-ray含む)は、2,852万枚、1,160億円となり、数量比で前年比15%減、金額で同20%減となった。販売チャネル別では、メディアストアが40%、次いでEコマース34%、家電量販店13%、総合量販店1%となり、最大チャネルのメディアストアが落ち込むとともに、近年成長を続けてきたEコマースも数量こそ微増なものの、金額ではマイナスに転じたという。メーカー(販売元)の動向では、数量首位が洋画大作が豊富なワーナー、金額首位は音楽アーティストを多く抱えるエイベックスとなった。

 Blu-rayソフト市場は着実に成長しており、上半期は147万枚、84億円に達し、上半期だけで2008年通年の市場規模を超えている。チャネル別ではEコマースが47%、家電量販店が27%、メディアストアが23%となっている。ジャンル別では引き続き洋画と邦アニメに二極化集中しており、邦アニメは50%以上の金額構成比を維持しているという。

 下半期のDVDソフト市場の展望については、通年では前年割れとなる見込みながら、映画タイトルの充実により、年末に向けて販売が上向きになると予測。Blu-ray市場は、「本格成長軌道に乗り、年末に向けてさらに拡大が加速。通年で昨年の市場規模の4倍に到達する見通し」としている。


(2009年 8月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]