ケンウッド、iPodデジタル接続対応のKseries「K-521」

-フルデジタルアンプ/CD/USB対応。実売45,000円


ブラックモデル

11月下旬発売

標準価格:オープンプライス

 株式会社ケンウッドは、コンパクトながら高音質再生を追求したコンポ「Kseries」の新ラインナップとして、iPodとのデジタル接続が可能な、フルデジタルアンプ採用のCD/USB/チューナシステム「K-521」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は45,000円前後の見込み。カラーはシルバー(S)とブラック(B)を用意する。

シルバーモデル
 一体型筐体のメインユニットと、ブックシェルフスピーカーで構成するシステム。ユニットの天面にiPod接続用のDockを備えており、iPod内の楽曲データをデジタルのまま取り出し、「K-521」側で処理することで、「iPod再生時の音質が飛躍的に向上する」という。

 また、CDやデジタル入力に適用する独自の帯域補間技術「Supreme EX」をiPod再生時にも使用可能。圧縮時に失われた高域成分を補間し、原音に近いサウンドを再現するという。本体や付属リモコンからiPodの操作も可能だが、本体のディスプレイにiPodのファイル名は表示されない。対応iPodはiPod Classic、iPod nano(第2~5世代)、iPod touch。

 USB端子も備えており、USBメモリやマスストレージ対応のプレーヤーに保存したWMA、MP3、AACファイルの再生も可能。DRMには非対応。英数カナに限られるが、ファイル名やフォルダ名表示も行なえる。なお、USB再生時も「Supreme EX」は利用できる。

 CDプレーヤー部はCD-R/RWに記録したMP3/WMAファイルの再生も可能。なお、音楽CD再生やデジタル入力時に「Supreme EX」を使用すると、20kHz以上の高調波成分を付加し、空気感や楽器の美しい響きを再現するという。

 リアルサウンドラボの音響パワー補正技術「CONEQ」を、システムステレオでは世界で初めて採用。スピーカーの出音を400ポイントで測定し、“面”で捉え、その結果に基づいて高精度な補正を行なうもので、周波数特性だけでなく、タイムアライメントも最適な状態に補正するという。デジタルアンプは左右独立した2基を内蔵。アンプの最大出力は40W×2ch(4Ω)。全高調波ひずみ率0.03%。サブウーファプリアウトも備えている。

背面
 チューナはFM/AMの受信に対応。入力端子は光デジタル、アナログ音声(RCA)、D.AUDIOを各1系統用意。出力はサブウーファプリ、光デジタル、アナログ音声(RCA)を各1系統。前面にヘッドフォン出力も備えている。消費電力は35W(待機時1W以下)。外形寸法は約200×299×95mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約2.3kg。

 スピーカーは2ウェイのブックシェルフ。ツイータは大型磁気回路を採用した2.5cm径のドーム型。ウーファは新開発11cm径で、振動板にはディンプル加工を施したペーパーコーンを、キャップ部にはクロス素材を使用。適度な分割振動を持たせ、安定した低音再生が行なえるという。

 エンクロージャには、15mm厚のMDF材を全周に使用。強固な四方留め構造を採用することで、音質とシンプルな外観を両立したという。定格インピーダンスは4Ω。外形寸法は140×236×237mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。



(2009年 11月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]