エプソン、960×540ドットのビューファインダ用液晶

-プロ向けビデオカメラやデジタル一眼に展開


11月12日発表


 セイコーエプソン株式会社は、電子ビューファインダ向けの0.52型/960×540ドットの高温ポリシリコンTFT液晶パネル(HTPS:High Temperture Poly-Silicon)を開発。放送/業務用ビデオカメラなどのプロユース向けの電子ビューファインダを主な用途とし、サンプル出荷を開始した。

 今回開発した「L3F05Q-80200」は、フルHDの整数分の1(面積1/4)となる解像度960×540ドット(QHD)とし、フルHD映像との高い親和性を実現。プロユースで求められる微細なピント合わせや、豊かな階調表現、ボケ味の確認などを可能にするという。また、カラーフィルター方式の採用により、カラーブレークアップの発生を抑えている。

 液晶方式はTN型の有機配向で、画素ピッチは12μm。表示色は約1,677万色でコントラストは280:1、色域はsRGBカバー率92%。ビューファインダ向けHTPS「ULTIMICRONシリーズ」にラインナップし、プロ用ビデオカメラ向けビューファインダだけでなく、デジタル一眼カメラやビデオカメラ用ビューファインダ、ヘッドマウントディスプレイなどでの応用も提案していくという。

 なお、11月18日から20日まで幕張メッセで開催される、Inter BEE 2009にも今回の開発製品を展示する。


(2009年 11月 12日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]