“パイオニア”のテレビを蘇寧電器が中国で販売

-中国蘇寧電器とパイオニアが戦略的提携


12月3日発表


 パイオニア株式会社は、中国の蘇寧電器(SUNING APPLIANCE)と、中国におけるホームエレクトロニクス事業の強化・成長を目的に11月20日に戦略的提携契約を締結した。

 蘇寧電器は、中国の電機量販大手で、日本の家電量販店ラオックスの親会社。提携を通じて、パイオニアは中国の蘇寧電器チャネルにおいて、3年目には年間100億円を超えるAV商品の販売を目指す。

 契約の内容は主に2点。ひとつは蘇寧電器の中国各地の主要都市をカバーする販売チャネルと、中国市場での販売インフラノウハウを活用し、パイオニアのAV商品の販売拡大を図ること。もう一点は、パイオニアの協力のもと蘇寧電器が開発する薄型テレビの、中国国内販売へのブランド使用許諾となる。なお、使用許諾の対象は“パイオニア”で“KURO”の名称は含まれていない。

 パイオニアでは、提携の意義について「中国は大きな潜在力を持つと同時に競争が激しい市場。事業の拡大加速には、地理的広がりや流通の仕組みなどの課題を効率的に解決する事が不可欠となる。蘇寧電器は中国の有力な大規模企業グループで、中国国内の主要都市に約900店舗を展開し、著しい成長を遂げてる。提携を通じて、蘇寧電器が持つ強力な販売チャネルやインフラ、マーケティングノウハウ等を有効活用し、中国市場におけるホームエレクトロニクス事業で売上・利益の拡大を加速していく」と説明している。


(2009年 12月 3日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]