“ダウンロード違法化”の周知キャラクター「守りタイ」

-レコード協会キャンペーンのグランプリ作品が決定


石坂敬一会長(中央)が手にしているのはキャラクター部門グランプリの「守りタイ」。高島彩、中野美奈子アナウンサーも審査に参加

1月18日発表


 日本レコード協会(RIAJ)は18日、2009年10月より展開している「守ろう大切な音楽を♪」キャンペーンで募集していた標語・ポスター・キャラクターのグランプリ受賞作品を発表した。

 このキャンペーンは、1月1日より施行された改正著作権法において、著作権者等の許諾を得ずにインターネット上にアップロードされた音楽や映像を、違法と知りながらダウンロードすることを、私的使用目的であっても違法となること(ダウンロード違法化)の周知を目的としたもの。作品は、中高生を対象に募集した。

 標語部門のグランプリには、愛知県岡崎市立竜南中学校卓球部の「守ろうよ みんなの宝 音楽を」が選ばれた。準グランプリは、東京都立板橋有徳高校パソコン部の「好きな曲、それはほんとに買った曲? 」。

 キャラクター部門のグランプリは、香川県立高松工芸高等学校デザイン科1年による「守りタイ」に決定。また、準グランプリは、大阪商業大学高等学校デザイン美術コース3年8組の作品が選ばれている。ポスター部門は、グランプリ該当作品は無かったが、準グランプリには、和歌山県立古佐田丘中学校美術部の作品が選ばれた。なお、特設サイトに受賞結果が掲載されている。

 今回の作品募集は、正規の音楽/映像配信サイトであることを示す「エルマーク」や、「やめよう違法ダウンロード、守ろう大切な音楽を♪」をテーマとして実施。1月13日に行なわれた最終審査には、審査委員長であるRIAJの石坂敬一会長のほか、フジテレビの高島彩、中野美奈子の両アナウンサーによるユニット「Early Morning」も参加した。

 RIAJでは、「応募者からは、著作権を守ることの大切さを認識したとの感想や、学校の著作権教育の題材として使いたいなどの反応が数多く寄せられた。このキャンペーンが様々な媒体でとりあげられたことで、中高生以外にも幅広い年代に向けての著作権啓発を展開できた」としている。



(2010年 1月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]