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ポタフェス開幕。真空管搭載AK「A&ultima SP4000T」、Maestraudio「MAPro2000」初展示
2026年7月11日 14:34
イヤフォン・ヘッドフォンを中心とした”ポータブルオーディオ”の試聴&体験イベント「ポタフェス 2026 夏 秋葉原」が開幕。7月11日、12日の2日間開催で、会場はベルサール秋葉原B1F・1F・2Fと秋葉原コンベンションホール2F。入場料は無料で、事前登録無しのフリー入退場となっている。
ここでは、Astell&Kern、qdc、Maestraudio、Noble Audioなど多数のブランドを扱うアユートブースをレポートする。
Astell&Kern
Astell&Kernからは、「A&ultima SP4000T」を国内初展示。2024年に真空管搭載ポータブルDAPの第2弾モデルとして「SP3000T」が発売されてから約2年に渡る多角的な開発努力の集大成であり、企画/開発の初期段階からフラッグシップDAPである「SP4000」と並行して設計されたという真空管搭載ポータブルDAP第3弾モデル。今夏発売予定で、予価は630,000円前後。
AKMフラッグシップDAC「AK4499EX」と対になる専用デジタル・デルタシグマ・モジュレーター「AK4191EQ」をデュアル構成で搭載し、独自のHEXAオーディオ回路構造でデジタル信号とアナログ信号を完全に分離。
業界初となるMIL(ミリタリー)スペック準拠ヴィンテージ真空管「Raytheon JAN6418」をクアッド構成で搭載し、各左右チャンネル専用の独立デュアル真空管構造を採用することで、「これまでハイエンド・ホームオーディオ用真空管アンプにのみ存在していたチャンネルセパレート設計を、DAPの世界へと持ち込んだ」とのこと。
4本の真空管はそれぞれ、ノイズ特性とゲイン特性を精密に測定した上でペアリングし、独立したモジュール式フレキシブルPCBと多層構造によってノイズから完全に隔離する第2世代マイクロフォニックノイズ対策アーキテクチャーを採用。
さらに、同じく業界初となる「トリプルTUBEモード」を搭載し、繊細な「三極管(Triode)」、バランスに優れた「ウルトラリニア(Ultra Linear)」、ダイナミックな「五極管(Pentode)」を選択可能。トリプルTUBEモードとOP/TUBE/HYBRID切り替え可能なトリプルAMP、真空管電流レベル調整を組み合わせることで、最大54通りの組み合わせが可能になる。
高トルクなサウンドを可能にする水平並列OPアンプによるHigh Drivingモードも搭載する。
原音への忠実な再現を追求してきたAK ZERO1から続くAstell&KernオリジナルIEMシリーズの第4弾モデル「CLARUS」も日本国内初展示。今夏~秋発売予定で、予価は550,000円前後。
9ドライバー・トライブリッド構造を基盤に設計。ダイナミックドライバーが自然な重量感と深みのある低域を、緻密に配置されたBAドライバーが中高域の繊細なディテールと解像感を、そして最新のMEMSドライバーが最もデリケートな高域までを高い精度で再現する。
その名の通り、CLARUSは「明瞭さ(clarity)」への答えだという。「深い低域から最も繊細な高域まで、音楽本来のディテールと空間表現をありのままに伝える」とのこと。
qdc
qdcとアユートとの共同企画となるコンセプト・ユニバーサルIEM「BASALT」を世界初参考展示。今夏から秋にかけて発売予定で、予価は250,000円前後。
[Solid as stone. Deep as earth]をスローガンに、WHITE TIGER IIと同じく四神をモチーフとした製品コンセプトとして開発。心臓部となるドライバーに、qdcが独自に製作した「超薄型平面構造13mm径ピュア・ダイヤモンド・ダイアフラム」を採用したシングルフルレンジ・ダイナミックドライバーを搭載。
複合構造(基板+コーティング)のダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC:ダイヤモンド様炭素)コーティングとは異なり、化学気相成長法(CVD)によって成膜された高純度多結晶ダイヤモンド膜であるピュア・ダイヤモンド・ダイアフラムは、単一の純ダイヤモンド素材で構成されたダイヤモンド膜となり非常に高コストだが、ハイエンド音響分野において「究極の素材」と称されるほどダイヤモンドそのものが持つ極めて優れた物理的特性に由来し、硬度、音速、高周波域の伸びにおいて特に優れた性能を発揮するとのこと。
チタンハウジング採用による共振コントロールと、全く新しい音響設計と内部キャビティ構造、ピュア・ダイヤモンド・ダイアフラム・ドライバーの音質をフルに活かしたqdc独自の特許取得済みチューニング技術により、深く重く響く低域とバランスの取れた中高域再生を実現。
BASALT/玄武(岩)は中国の四神の中で最も強く、強固さを連想させるため、qdcのシングルダイナミック型IEMラインナップにおける最上位モデルを象徴しており、チタンブラックカラーのハウジングがこの堅牢感をさらに強調しているとしている。
FSF
FSF(Fire So Fast)は、プロ仕様のHi-Fiオーディオによってゲーミングイヤホンの基準を再定義するという信念の元、2026年に設立されたqdcのゲーミング特化ブランド。
初モデルとなる「Blink Bound BD01」は、優れた装着感とゲーミングに最適なサウンドを提供するUSB-Cタイプのゼロレイテンシー・ゲーミングIEM。国内初の参考展示となっている。今夏発売予定で、予価は19,000円前後。
BDシリーズ専用に新開発した次世代フルレンジの特注10mmダイナミックドライバーを搭載。新たに独自開発したデュアル磁気回路とデュアルチャンバー音響構造は、広大な音場、正確な音の再現、そして高速な過渡応答を実現した。
独自のマルチチューブ・デュアルチャンネル・フィルタリング技術によるシングルロッド連動フィルターを搭載し、シェルに備えたスイッチでe-SportsモードとACGミュージックモードにシームレスに切り替えが可能。
マイクにはGoertek製高性能MEMSマイクを搭載し、ワンクリックミュート機能も備える。また通話用のe-SportsグレードAIインテリジェントノイズキャンセリングに対応。
最大の特徴として、専用DSPチップを搭載し、専用ウェブサイト「FSF Audio Tuning」でのEQチューニングに対応。プロeスポーツプレーヤー等と共同で制作されたPUBG、Valorant、Delta ForceなどのプリセットEQの適用や、自由にEQ調整を行ったり、作成したEQターゲットカーブを専用ファイルとして保存して共有や、適用ができる。
Maestraudio
Maestraudioからは、「MAPro2000」が世界初参考展示。今夏~秋発売予定で、予価は27,000円前後。
MAPro1000 IIで高い評価を得た小型軽量・筐体形状で耳に固定する優れた装着性と基本ドライバー構成を継承しながら、新開発の「磁性流体」ダイナミックドライバーを搭載。ツイーターとなるRSTには新素材「オーバートーン・ベリリウムアロイ」を採用し、全帯域で音の密度と情報量を向上。これまで埋もれていた微細な音や余韻まで鮮やかに描き出す。
コネクターは従来のMMCXからPentaconn earコネクターへ変更。脱着時の機械的な信頼性が安定しているだけではなく、一般的なリケーブル用コネクターであるMMCXに比べて、その接点抵抗を1/10以下に抑えるられる。
新開発のハイブリッドケーブルは、定位感をさらに高め、3.5mmアンバランス/4.4mmバランス切替可能な2in1マルチプラグを採用。よりリアルで臨場感あふれる音楽体験を提供するとのこと。
FitEar
FitEarブランドの「Lilior Universal」の最終仕様となる量産版が参考展示。今夏発売予定で、予価は495,000円前後。DEC製アンビエントフィルターを搭載した新コンセプトのユニバーサルIEM。
ウーファーにSonion BA新型3800U×4、フルレンジにSonion BA G90×2、ツイーターにSonion新型ESTユニット×4のハイブリッド10ドライバー構成を採用。Sonionとの度重なる技術交流を経て、求める特性から逆算し採用した新型BAドライバーと新型ESTツイーターをシームレスに統合した。
DECアンビエントフィルターは、IEM装着時に外耳道にかかる圧力を緩和、音響インピーダンスを下げる効果により鼓膜の動作が最適化し、IEMでありながら自然な音場と定位を実現し、従来の完全密閉型IEMでは得られなかった音楽体験を可能にしているという。
アンビエントフィルターのメリットを最大限享受するための専用設計により、解像度の高さと空間の広さを両立するとともに、低域のキレや深さ、音抜けの良さ、また全体的な音場感や帯域のバランスを含め、自然な音を追求。
付属ケーブルにはFitEar cable 007B4.4(4.4mmバランス)を採用している。
Noble Audio
Van Gogh等と同じNOBLEコンセプトモデルとなるユニバーサルIEM「Iris」と、Knightの実質的な後継モデルとなる新エントリーユニバーサルIEM「Vanguard」も国内初参考展示。どちらも今夏~秋発売予定で、Irisの予価は120,000円前後、Vanguardは50,000円前後。
Irisは、PU+PEEK複合膜三層レイヤー振動板を採用した10.2mmカスタム・シングルフルレンジダイナミックドライバーを搭載する。
Vanguardは、10mmポリエーテルケトン(PEK)振動板のダイナミックドライバーとカスタムBAドライバー2基による3ドライバー・ハイブリッド構成を採用している。
10日に発売された、プレミアム・エントリーモデルの完全ワイヤレスイヤフォン「Osprey」も試聴展示。価格は38,500円。
10mm径ダイナミックドライバー1基とカスタムBA(バランスド・アーマチュア)ドライバー1基のハイブリッド構成で、コストパフォーマンスを重視しつつ品質を最大限に追求し、ユーザー層拡大のために特別に開発したというモデル。アクティブノイズキャンセリングを備え、LDACコーデックにも対応する。
また、サプライズとしてワイヤレスヘッドフォン「ARTEMIS」を試聴展示。快適な装着感と、マグネットで取り外し可能なイヤーパッドが特徴。バッテリーの交換も行なえる仕様となっている。
SENDY AUDIO
SENDY AUDIO初のプロオーディオライン「Sendy Pro」から密閉型スタジオ・モニターヘッドフォン「Sendy Pro TG-X1」が世界初参考展示。発売時期未定で、予価は60,000円前後。
PET(ポリエーテルケトン)+チタン製2層複合ダイアフラムを採用した50mmダイナミックドライバーを搭載。剛性と柔軟性という特性が大きく異なるPETとチタンの2つの素材を組み合わせることで、高解像度、バランスのとれた周波数特性、卓越したオーディオ性能を実現した。
ハウジングには高級感と音響特性を考慮したマット仕上げのゼブラウッドを採用。TG-X1は「Target Genuine-X, No.1」の略であり、対象の本質や真実を捉えるという意図を込めているとのこと。
ユニバーサルIEMも、エントリーモデル「Lark」とハイエンドモデル「Nightingale King」の2機種を世界初参考展示。どちらも発売時期は未定で、予価はLarkが50,000円前後、Nightingale Kingが100,000円前後。
Larkは、美しいさえずりが特徴のヒバリの名を冠したユニバーサルIEM。12mmダイナミックドライバーと6mmプラナードライバーのハイブリッド構成、ハウジングにはエボニーウッドを採用している。
Nightingale Kingは、美しい鳴き声で西洋のウグイスとも言われるサヨナキドリの中でもその王の名を冠した、ユニバーサルIEM。14.5mmプラナードライバーと静電ドライバー2基のハイブリッド構成、ハウジングにはエボニーウッドを採用している。


















