NHKオンデマンド、元日の売上が過去最高の100万円弱に

-「紅白」が人気。4月から見逃し配信が14日に延長


1月20日発表


 日本放送協会(NHK)は20日、ビデオ配信サービス「NHKオンデマンド」の年末年始の動向と、今後のサービス展開について発表した。

 スーザン・ボイルを除く全出演者の許諾を取り、初めて配信を実現した「紅白歌合戦」の「見逃し番組サービス」での再生回数が44,496回となり、見逃し番組で過去最高となった(これまでの最高は5,517回)。

 見放題パック(月額1,470円)加入者の「見逃し番組」だけでなく、紅白前半210円、後半315円で単品購入された数も発表。PCからが6,311人、テレビからの視聴者が6,076人となった。通常はPCとテレビ系サービスの比率が2:1程度だが、紅白に関してはほぼ同程度となり、購入者の性別分析でも女性のシェアが大幅に拡大した。紅白の効果もあり、1月1日の訪問者数は過去最高の10万5,000人、同日の新規購入額も過去最高の100万円弱になったという。

【紅白歌合戦 単品購入者数】
番組名PCTV系合計合計
紅白前半(210円)2,3862,6915,077
紅白後半(315円)3,9253,3857,310
合計(件数)6,3116,07612,387

 1月にスタートした大河ドラマ「龍馬伝」の初回視聴回数も8,996件となり、前作「天地人」の最高記録3,456を大幅に上回るスタートとなったという。

 2月以降は既報の通り、「見逃し見放題パック」の月額料金改定を実施。現行の月額1,470円から月額945円に値下げする。また、2月13日からスタートするバンクーバー・オリンピックについては、通常10日間の配信期間を30日間とする。

 4月からはPC向けの映像配信方式を現行のWindows Media形式から、Flashビデオ形式に変更。MacユーザーやFirefox、Safariなどのブラウザからも視聴可能にする。さらに3月29日の新年度編編成から、「見逃し番組」の配信期間を現行の10日から、14日に延長することも今回発表されている。


(2010年 1月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]