アイ・オー、世界初のPC用iVDR-S対応USB接続アダプタ

-Woooで録画してPCで再生や、PC録画の書き出しが可能


RHDM-US/EX(iVDR-Sカートリッジは別売り)

3月下旬発売

標準価格:4,935円


カバーをスタンドにして、立ててiVDR-Sカートリッジを装着して使用することもできる

 アイ・オー・データ機器は、世界初となるiVDR-S対応のUSB 2.0接続アダプタ「RHDM-US/EX」を3月下旬に発売する。価格は4,935円。対応OSは、Windows 7/Vista/XP(7とVistaは64bit版にも対応)、Mac OS X 10.5~10.6だが、再生にはWindows Vista Home Premium/Ultimate以上の環境が必要となる。

 著作権保護技術「SAFIA(サファイア)」に対応し、日立の薄型テレビWoooなどのiVDR-S対応のAV機器とPC間で番組を共有することを可能にするアダプタ。iVDR-S再生ソフトとして、デジオン製の「DiXiM Digital TV iVDR Edition」が付属し、ラインセンスは2つついている。

 再生する仕組みは、付属の「I-O DATA iVDR-S Media Server」により、SAFIAをDTCP-IPにリアルタイムで変換することで、DTCP-IPコンテンツとしてDiXiM Digital TV iVDR Editionで再生可能としている。なお、iVDR-S内の番組をPC内に取り込むことはできない。DiXiM Digital TV iVDR Editionの動作環境は、Celeron DC 2GHz以上/Pentium 4 2.8GHz以上などとなっており、Atomには対応していない。同社では、動作可能かチェックする「DiXiM Digital TV チェックツール」も公開している。

 また、I-O DATA iVDR-S Media ServerのDTCP-IPサーバー機能により、iVDR-S内のコンテンツを、DTCP-IP/DLNA対応テレビや、メディアプレーヤーなどに配信可能。同社では、PlayStation 3、DiXiM Digital TV、DiXiM Digital TV plus、AV-LS700、HVT-BCT300で動作が確認されている。なお、複数の配信には対応しておらず、配信中はパソコン上での再生はできない。

付属ソフト「I-O DATA iVDR-S Media Server」により、SAFIAをDTCP-IPにリアルタイムで変換して、DTCP-IPコンテンツとして扱えるようになる

 さらに、アイ・オー・データの対応地デジキャプチャ製品で付属ソフト「mAgicTV Digital」(ver 3.0以降)で録画した番組を、iVDR-S内にダビング(ダビング10による)し、WoooなどのiVDR-S対応製品で再生することが可能。ダビング時間は、実時間の約8倍としている。ただし、iVDR-Sに直接録画することはできない。また、BS/CS番組のダビングには対応していないが、後日バージョンアップにて対応される予定。

 RHDM-US/EXは、2つの置き方が可能な構造を採用。カバーを開いて斜め縦置きする「Dockモード」、アダプタのカバーを閉じた状態で利用する「Compactモード」を設置場所に応じて使い分けられる。

 電源はUSBパスパワーで駆動し、外形寸法は86×151×19mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約90g。USB A-miniBケーブル(70cm)が付属する。なお4月下旬に、iVDRメディア購入者に動画管理ソフト「Quick:FLO v1.5」が無償提供される予定。このソフトで、Windows Media Playerで再生できる動画(著作権保護がかかったコンテンツには非対応)を、iVDRフォーマットに変換してiVDRに書き込むことができる。

iVDR-Sを装着して、カバーを開いて斜め縦置きする「Dockモード」、アダプタのカバーを閉じた状態で利用する「Compactモード」を設置場所に応じて使い分けられる



(2010年 3月 10日)

[AV Watch編集部 古川 敦]