NHK、「コンピューターおばあちゃん」の映像を手直し

-「おしり・胸・下着写真が含まれていた」DVDに指摘


4月2日発表

 NHKは2日、'81年に制作した、みんなのうた「コンピューターおばあちゃん」の映像の中で、女性のおしり・胸・下着姿の写真が使われている部分を手直しすると発表した。

 「コンピューターおばあちゃん」は、'81年12月に初放送されて以来、たびたび再放送されており、最近は2009年6月、7月にも放送されたという。明治生まれの、博学で、算数国語社会、英語も得意という元気なおばあちゃんの事を、孫の視点で歌ったもので、巨大なコンピューターを操るおばあちゃんや、ロケットで宇宙を旅するおばあちゃん、バイクで颯爽と走るおばあちゃんなどが、コミカルなアニメーションで表現されている。

 2004年にNHKエンタープライズから発行されたDVD全12巻セットの第7集に収録されており、DVDを見たユーザーからの指摘で、アニメーションの一部に、風景・人物などの静止画が15秒ほど連続表示されるシーンで、女性のおしり・胸・下着姿の写真がそれぞれ約0.1秒ずつ、3カット含まれている事を、現在の番組担当者が確認したという。

 その上でNHKは、「制作以来30年を経た現在の視聴環境や視聴態様を考慮に入れると、ファミリー向けの番組としてはよりふさわしい表現をとるべきだと考えた」とし、映像の手直しを決定。DVDの販売は既に終了しているが、「当該曲の収録されている第7集については販売会社に依頼して手直ししたものをお送りし、古いものは返送をお願いする予定」だという。また、今後の放送予定は無いが、放送する場合も手直ししたものを使用するとしている。


(2010年 4月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]