アルパイン、8型液晶/地デジ搭載のAVナビ「ビッグX」

-11車種用の取付パネルを含め開発。SDメモリナビも


「ビッグX」のプリウスへの装着時

6月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 アルパインは、カーナビゲーションシステムの新モデルを発表。市販カーナビでは国内最大という8型液晶を備えた「ビッグX X088」(VIE-X088)や、同社初のメモリナビ「X05」(VIE-X05)などを6月上旬より順次発売する。

 価格はオープンプライスで、「VIE-X05」の店頭予想価格は13万8,000円前後。「X05」には、リアビジョンやバックカメラなどが同梱するセットパッケージも用意する。ラインナップは下表の通り。

製品名型番製品発売時期
ビッグXVIE-X0888型液晶LEDバックライト液晶
HDDナビ/地デジチューナ/DVD
6月中旬
X05VIE-X057型LEDバックライト液晶
SDメモリナビ/地デジチューナ/DVD
6月上旬
VIE-X05CVIE-X05
 + 
バックカメラ(HCE-C90D)
6月中旬
VIE-X05CRV-VGVIE-X05
 + 
リアビジョン/バックカメラ(HCE-C90D)
6月下旬
VIE-X05CRV-GBVIE-X05
 + 
リアビジョン/バックカメラ(HCE-C90D)



■ ビッグX

 市販カーナビで国内最大という8型液晶を備えた2DIN HDDナビ。車種ごとの取付部周辺パネルに合わせた専用インダッシュパネルや取付金具、配線部品のキットを別途用意することで、2DINサイズで標準的な7型液晶のモデルに比べ1.43倍(縦1.3倍/横1.1倍)の大画面化を実現している。

VIE-X088

 車種ごとの取付キット「パーフェクトフィットシリーズ」は11車種向けに、各純正パネルと同一デザインにしたものを8月までに順次発売。対応車種はトヨタのプリウス、アルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ヴォクシー、ノア、マークX、ホンダのステップ ワゴン/ステップ ワゴン スパーダ 、フリード 、インサイト、スズキのワゴンRスティングレー。

 ディスプレイのパネル解像度は800×480ドット。バックライトは白色LED。輝度やコントラストの調整も行なえる。大画面化に伴い、ボタンも大型化したことでタッチパネルの操作性が向上したという。4月発売の「X08」と同様の高音質技術を搭載するほか、11車種の室内の音響特性データも格納。ユーザーが自分の車種を選ぶことで、タイムアラインメントなどの最適な設定が行なえるとしている。

 地デジチューナは4チューナ/4アンテナ構成で、受信性能を強化。12セグ/ワンセグの自動切換え機能も備える。DVD/CD再生にも対応。また、別売のUSB接続ケーブルにより、iPhone/iPodやUSBメモリが本体に接続でき、動画/音楽が再生可能となる。

 HDD容量は60GBで、CDの楽曲をAAC形式でリッピング可能。最大5,500曲(1曲約4分の場合)を収録できる。また、SDカード内の音楽再生も可能。USB/SDカードの再生可能な音楽ファイルはMP3/WMA/AAC。アンプ出力は50W×4ch。



■ X05シリーズ

VIE-X05

 ナビ用のデータとして8GBのSDHCカードを採用する、同社初の2DINメモリナビ。ディスプレイは7型/800×480ドット液晶で、バックライトは白色LED。地デジチューナはX088と同様に、4アンテナ/4チューナ構成。12セグ/ワンセグの自動切換えにも対応。

 同社サイトに掲載されている349車種の車室内音響データを入力することで、各車にあわせた音響設定が可能。タイムアラインメントや5バンドパラメトリックイコライザなどの機能も備えている。また、音響用コンデンサなど、オーディオ用パーツによる高音質化も図っている。アンプ出力は45W×4ch。DVD/CD再生も可能。

 別売でiPod/iPhoneからのデジタル入力に対応したケーブルを用意。なお、iPod/iPhoneの動画再生には対応しない。



(2010年 5月 11日)

[AV Watch編集部 中林暁]