パラグアイ、地上デジタル放送で日本方式を採用


6月1日発表(現地時間)


 パラグアイ共和国は1日(現地時間)、地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T)の採用を決定した。海外でのISDB-T採用は、ブラジル、ぺルー、アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、エクアドル、コスタリカに続き8番目となる。

 総務省など関係省庁や放送事業者、メーカー、研究機関などは、官民連携し、ISDB-T方式採用を働きかけてきた。結果、ハイビジョン放送とともに移動端末向け放送サービス(ワンセグ)が提供可能であることや、干渉に強く車内での受信ができることなども評価され、パラグアイにおける日本方式決定の大統領令が交付された。

 今後も円滑な導入に向けて、技術協力を続けていくとともに、更なる採用拡大を図る方針。南米のボリビアへの採用を呼びかけるほか、アジアではフィリピンに、アフリカでは南アフリカ共和国に採用を働きかける。


(2010年 6月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]