LTLS、W杯の国内映像配信権利を取得し、配信サイト開設

-試合のノーカット映像など配信。キーワード動画検索も


左から中島正雄代表執行役員COO、山科誠代表取締役CEO、 元日本代表の戸塚哲也氏、前列はサッカー解説者の羽中田昌氏

配信期間:6月9日~12月31日

視聴料:無料 

 

 動画のポータルサイトやシステム開発を手掛けるLong Tail Live Station(LTLS)は、2010 FIFAワールドカップの公式映像を日本国内向けにネットストリーミング配信する権利を5月14日に取得。番組名「2010 FIFA World Cup Licensed Internet Broadcaster」として6月9日から12月31日まで、試合のハイライトシーンなどを配信すると発表した。

配信サイト
 LTLSの動画配信第1弾と位置付けられたサービスで、ワールドカップ全64試合のハイライトシーンを各試合中から配信。さらに、各30分に編集した動画、オフィシャルプレビューシリーズ全16話などをストリーミング配信。8月12日からは、本大会の全64試合のノーカット映像も視聴できるという。

 また、関連チーム初戦の2日前から配信する「最新 チームスペシャルレポート」も、日本や南アフリカ、ブラジルなど、12チームで予定している。8月以降も随時、関連コンテンツ拡充が予定されている。

 映像以外にも、元日本代表の戸塚哲也氏をはじめ、元サッカー選手やサッカースペシャリストによる大会コラムや、試合日程表、本日の対戦結果などのテキスト情報も掲載していくとのこと。

 また、LTLSが同社の基幹技術のひとつと位置付けている動画検索機能も搭載。例えば「ゴールシーン」など、動画の内容を文字で検索する事で、ネット上のサイトから該当する動画を検索し、一覧表示するというもので、お気に入りの選手の関連動画や、観たいシーンの検索が簡単・迅速に行なえるという。サッカー以外の単語も検索可能。


■ 「ネットチャンネルという文化を定着させていきたい」

山科誠代表取締役CEO
 山科誠代表取締役CEOは、「今回の配信を皮切りに、新しいネットチャンネルという文化を定着させていきたいと考えている。ワールドカップという一大イベントは、ネットチャンネルの良さを感じていただくのに最適ではと考えたことから配信第一弾とした。これが、多くの方に当サイトに関心を持ってもらえるきっかけとなればと考えている」とコメントした。

 また、発表会にはゲストとして、同サイトのコラムページを担当する、元日本代表の戸塚哲也氏も登場。日本代表について、「準備は十分に整っているはずなので、楽しみながら戦って欲しい、と思っている。阿部選手は特に、バランスが良いので期待している。皆で目標に向かっていこう! とエールを贈りたい」と日本代表を激励。

 また、他国については「ブラジルが面白い。今回は『この国には勝てないのでは!?』と思わせるようなチーム作りを徹底している」と分析した。

元日本代表の戸塚哲也氏とサッカー解説者の羽中田昌氏
 同じくコラムページを担当する、サッカー解説者の羽中田昌氏も登壇。「ワールドカップという濃密な約1カ月を楽しんでいきたいと思っている。日本代表には、まず一勝して欲しい。キーマンはやはり中村俊輔選手では。岡田監督が選手を信じて、意識を一つにしていって欲しい。あとは平常心で、リラックスして、相手の出方を冷静に見ていければよいのでは、と思う」とコメント。

 そのほかの見所として、「他国ではスペインを応援したい。特に中盤、“クアトロフローレス”と呼ばれる4人の選手に注目している。今回は南半球で開催ということで“冬の大会”なので、選手にとっては動きやすいのでは。あとは“運”が左右する」と独自の目線で語った。



(2010年 6月 9日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]