オヤイデ、自社開発のオーディオ用USBケーブル「d+USB」

-バスパワー駆動の音質も追求。日の丸電源ケーブルも


d+ USB classS

6月20日より順次発売

標準価格:2,835円~27,300円

 オヤイデ電気は、プロフェッショナル・ブランド「NEO」の新製品として、USBケーブルの「d+USB」シリーズを6月29日に発売する。「d+ USB classS」、「d+ USB classA」、「d+ USB classB」の3モデルを用意。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は下表の通り。

長さd+ USB classSd+ USB classAd+ USB classB
0.7m7,665円4,725円2,835円
1m7,980円4,935円2,940円
2m10,710円6,615円3,990円
3m13,440円8,400円5,250円
5m18,900円11,970円7,350円

 また、6月20日には「NEO」ブランドで発売されている電源ケーブル「BLACK MAMBA」を、コンシューマ向けにした「BLACK MAMBA-Σ」を発売する。長さは1.8mで、価格は27,300円。


■ d+ USB

 いずれも最大転送速度480Mbpsに対応した、USB 2.0 HI-SPEEDモード認定ケーブル。コネクタは片側がType A、反対側がType B。電磁波やノイズの影響、インピーダンス調整、電気信号の減衰などに対策を施す一方で、オーディオクロックが電源の安定に左右される事から、バスパワー駆動時の音質にも考慮。「USB-DACなどの機器のポテンシャルを引き出す」モデルとしている。

 シリアルバス転送をより高速に伝送するため、classBの導体には、純抵抗が銅より約5%低い銀をコーティングした「シルバーコートOFC高純度無酸素銅」を採用。またclassA/Sはバスパワー駆動も考慮し、信号伝送方向の結晶粒界を理論的にゼロにしたというPCOCCを採用。これによりデータ転送では高速な伝送、そして安定した電源供給も行なうことで、「サウンドの輪郭やダイナミクスを失わない」という。

 classA/Bの導体径はAWG25/AWG21。class Sは通常の倍のAWG22/AWG18に設定。「パワフルなサウンドと伝送の距離によるロスを軽減した」とする。ケーブルはフラットタイプで、曲げたときに起こる内部の歪みが引き起こす伝送ロス、インピーダンスの変化、静
電容量の変化を回避している。

d+ USB classAd+ USB classB

 TPEシース、二重シールド、ツイストペア構造の組み合わせにより外来ノイズ、デジタ
ルノイズ、電磁波から信号を保護。さらに、classA/Sではアルミカバーを採用することで、端子への微振動の伝搬を防いでいる。さらに、ハウジングにPBT-GF(グラスファイバー)30%を使うことで高速振動減衰も実現、バスパワー駆動におけるクロック動作を安定させるという。

 USBコンタクト部には青銅合金にメッキをほどこしたもので、class Sがプラチナ/ロジウムのメッキ、classAがシルバー/ロジウム、classBが金メッキとなる。


■ BLACK MAMBA-Σ

BLACK MAMBA-Σ
 「現代にマッチした音楽制作のためのパワーケーブル」をコンセプトにした「BLACK MAMBA」を、コンシューマ向けにしたモデル。「徹底したヒヤリングテストと検証を繰り返して創り上げた」というモデルで、音の傾向は「嗜好性の排除。個性を無くすことがBLACK MAMBA-Σの個性」としている。カラーリングは日本の国旗をモチーフにしており、「Made in Japanとしての誇りを象徴する」という。

 導体は20A対応の3.5sq PCOCC-A。絶縁体は高分子ポリオレフィン素材、内部介在は誘電率の低いフレックスPEをジオメトリックに配置し、不要な振動を減衰させている。また、ノイズ対策は、100%の遮蔽率を誇るカッパーフォイル・シールドとドレンワイヤーを使用。

 高い制振特性と電気的特性を持つオーディオ専用ハロゲン・フリーシースに石英ガラススリービングを新たに採用。電源プラグ、コネクタにはベリリウム銅ブレードにバフ仕上げを施している。



(2010年 6月 11日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]