ドコモ、家電連携サービスに向け米パケットビデオ買収

-100%子会社化。音楽/動画サービスも強化


8月2日発表


 NTTドコモは2日、DLNAソリューションや映像技術を保有する米パケットビデオの全発行済み株式を取得することで、米ネクストウェーブ・ワイヤレスと合意。2010年度第2四半期を目処にパケットビデオを子会社化する。

 米パケットビデオは、携帯電話向けの音楽・動画コンテンツ再生ソフトや、コンテンツサービスプラットフォームを手がけており、北米や欧州、アジアの携帯電話事業者/メーカーなどに採用されている。また、テレビやデジタルフォトフレーム、音響機器など、家電やパソコン、携帯電話との間の家電連携ソリューションも有している。

 NTTドコモは、2009年7月にパケットビデオの発行済み株式の35%を取得していた。今回、米ネクストウェーブ・ワイヤレスと同社が保有するパケットビデオの発行済み株式の65%を11,160万ドル(約98.7億円/2010年6月30日のレートで計算)で取得。パケットビデオはドコモの100%子会社となる。株式取得には米国規制当局やネクストウェーブの株主の承認が必要で、取引完了は2010年度第2四半期を予定している。

 両社は、これまでも音楽、動画サービスの共同開発を進めていたが、今後は、音楽/動画サービスの進化に加え、家電と連携したサービスの開発により、新事業領域における価値創造と両社のシナジー創出を目指すとしている。


(2010年 8月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]