スタックス、新発音体採用コンデンサ型ヘッドフォン
-「SRS-2170」。イヤフォン型の「SRS-005S」も
「SRS-2170」。ヘッドフォン部分「SR-207」とアンプ部分「SRM-252S」で構成 |
スタックスは、コンデンサ型イヤースピーカーの新モデルとして、ヘッドフォン型の「SRS-2170」と、オーバーヘッド型アームを備えたイヤフォン型「SRS-005S」を10月1日に発売する。SRS-2170は54,600円、SRS-005Sは43,050円。
なお、SRS-005Sに含まれるイヤフォン部分「SR-003」のみの単品販売も15,750円で実施する。アンプはシステム専用のため、単品販売は行なわれない。
■ SRS-2170
SRS-2170は、ヘッドフォン部分「SR-207」とアンプ部分「SRM-252S」で構成するシステム。SR-207は開放型。特徴は、新しい発音体ユニット(サウンド・エレメント)を搭載した事。
従来のユニットが、外形サイズに比べて振動膜(板)の面積ができるだけ有効に使えるようにシンプルな構造を採用していたのに対し、新ユニットはこの特徴を活かしつつ、強靭な樹脂ケースでパッケージ化。これにより音質の濁りが減少し、信頼性も向上したという。
振動膜自体には、湿度による伸び縮みが少ない新素材を使用。張りのある豊かな低音と、繊細な高音を両立したとしている。
アンプのSRM-252Sには、最新の高耐圧トランジスター・ローノイズFETを厳選して採用。シンプルで高音質な設計を採用したという。出力段はエミッターフォロワーを構成し、駆動力をアップさせている。
全段A級増幅方式となっており、出力カップリングコンデンサも排除。筐体にはアルミ押し出し材を使って放熱効果を高めている。
入力はライン入力で、入力信号を分配したパラレル出力端子も装備。出力が1系統しかないプレーヤーなどと接続した場合でも、スピーカーとの同時使用ができる。
SR-207の再生周波数帯域は7Hz~41kHz。静電容量は120pF(付属ケーブル含む)。インピーダンスは132kΩ/10kHz(付属ケーブル含む)。音圧感度は101dB。成極電圧580VDC(標準)。イヤーパッドには人工皮革を使用。ケーブルは長さ2.5mでLC-OFC 低容量平行6芯タイプ。ケーブルを含めた重量は490g。
SRM-252Sの利得は58dB。入力インピーダンスは50kΩ。定格入力レベルは125mV/100V出力。外形寸法は132×132×38mm(幅×奥行き×高さ)。重量は540g。ACアダプタが付属する。
■ SRS-005S
「SRS-005S」。イヤフォン部分の「SR-003」とアンプ部分「SRM-252S」で構成 |
SRS-005Sは、イヤフォン部分の「SR-003」と、SRS-2170に付属するアンプ「SRM-252S」で構成するシステム。
SR-003の特徴は、耳を覆わないインナーイヤー型を採用した事。これにより「軽快にコンデンサ型の音質が楽しめる」(スタックス)という。ヘッドフォン型製品と同じ5ピンPROバイアスタイプで、接続は5ピンのケーブルを使用する。
再生周波数帯域は20Hz~1kHz(±2dB)、1kHz~20kHz(±4dB)。静電容量は44pF(付属ケーブル含む)。インピーダンスは360kΩ/10kHz(付属ケーブル含む)。音圧感度は111dB。成極電圧580VDC(標準)。イヤーパッドにはシリコンゴムを使用し、大/小の2サイズが付属。ケーブルは長さ1.5mでLC-OFC 低容量平行6芯タイプ。ケーブルを含めた重量は40g。
(2010年 9月 22日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]