パイオニア、HDD型「楽ナビ」とメモリ型「楽ナビLite」

AVIC-HRZ990

　パイオニアは、カーナビの新製品として、高性能なHDDナビの「楽ナビ」シリーズ4製品と、8GBフラッシュメモリ内蔵型「楽ナビLite」シリーズ3機種の、合計7機種を10月下旬に発売する。価格は全モデルオープンプライス。

　店頭予想価格は下表の通り。楽ナビシリーズは、オンダッシュタイプとインダッシュタイプを2機種ずつ。「楽ナビLite」はインダッシュタイプのみとなる。

■ 楽ナビシリーズ

AVIC-HRZ880

AVIC-HRV110G

AVIC-HRV110

　HDDタイプのカーナビで、4機種共通の特長として、携帯電話などの通信機能を利用して、カロッツェリアのカーナビユーザー同士で渋滞情報を共有できる｢スマートループ渋滞情報｣に対応。質の高いルート検索を実現している。最上位の「HRZ990」は、約70万kmの全道路でこの機能に対応(HRZ880、HRV110G、HRV110 は33万kmが対象)。また、2回分の地図バージョンアップが付属しているため、発売から3年間最新の地図を利用できる。

　「HRZ990」はさらに、エコドライブをサポートする「エコステータス」機能や、表示設定をユーザーの好みに合わせて変更できる｢マイセットアップ｣機能も使用できる。

　液晶ディスプレイは7型ワイドで解像度はVGA。12セグの地上デジタルチューナも搭載しており、高い受信性能を実現する4チューナー×4アンテナ方式を採用。中継局をまたいでも自動的に受信可能なチャンネルに切り替える「オート放送局サーチ」機能も備えている。

　AV機能も備え、DVDドライブやUSB端子、SDカードスロットを装備。WMA/MP3/AACの音楽ファイルに加え、DivXの動画も再生できる。光学ドライブはDVDビデオやDVD-R/RW(ビデオ/VRモード)の再生にも対応する。ナビ画面とAV画面を同時に表示できる「P side Map」機能も備える。

　なお、別売のBluetoothユニット「ND-BT10」を接続することで、Bluetoothにも対応可能。別売のiPod用接続ケーブル「CD-I021」で、ナビからiPodをコントロールする事もできる。シャープと共同開発した｢フォトリモ@ナビ｣にも対応する。また、「HRZ880」は別売の「CD-I021」を使うことで、iPodのビデオ再生などのコントロールが可能。

　HRZ990以外のモデルは7型、QVGA解像度の液晶ディスプレイを採用。「HRZ880」はチューナがワンセグのタイプ。「HRV110G」はオンダッシュタイプで12セグの地デジチューナ搭載。「HRV110」はチューナレス仕様となる。

　「HRV110G」は4チューナー×4アンテナ方式で、「オート放送局サーチ」機能も装備。ワンセグの「HRZ880」や、チューナレスの「HRV110」も別売のTVチューナと組み合せることで、12セグの地上デジタル放送が視聴できる。

　「HRZ990」と「HRZ880」には、最大出力50W×4chのパワーアンプも内蔵する。なお「HRV110G」に付属する地デジチューナのサイズは154×178×154mm(幅×奥行き×高さ)。重量は900g。

■ 楽ナビシリーズ

AVIC-MRZ99

AVIC-MRZ77

AVIC-MRZ66

　いずれのモデルも8GBのフラッシュメモリを内蔵。地図データを独自の圧縮フォーマット「L-format」で収録しており、24GB相当の地図データが入っているという。また、追加料金が不要で、毎月の地図更新が行なえる。microSDカードを使って更新するもので、最大3年間追加料金が発生しない。

　MRZ99とMRZ77は7型ワイド、VGA解像度の液晶を搭載。MRZ66は6.1型、VGAの液晶を備える。DVDドライブ、USB、SDカードスロット(MRZ66はmicroSD)も装備。WMA/MP3/AAC/WAVに加え、動画はWMV/DivX/MP4/AVIの再生にも対応する。DVDビデオやDVD-R/RW(ビデオ/VRモード)の再生にも対応。

　テレビチューナはMRZ99が12セグ、MRZ77/MRZ66がワンセグ。MRZ99のチューナは4チューナ×4アンテナタイプ。MRZ77/MRZ66にも、別売の地デジチューナ「GEX-P90DTV」を接続することで、12セグの地デジ視聴が行なえるようになる。

　ナビ機能では、地図上に表示される地名や施設名の文字を拡大表示する｢文字拡大｣機能や、SDカードを使って、最新の地図データやお気に入りの音楽、天気予報や渋滞情報などドライブに必要な情報を更新できる「ナビチャージ」などを備えている。アンプは全モデルに搭載しており、最大出力50W×4chとなっている。