ナナオ、23型/4万円台の「FORIS」エントリーモデル

-FS2331。表示遅延1フレーム以下。チューナ非搭載


23型フルHDの「FS2331」

 ナナオは、エンターテイメントブランド「FORIS(フォリス)」のPC用ディスプレイエントリーモデルとして、23型フルHDの「FS2331」を11月12日に発売する。価格はオープンプライス。直販サイトでの価格は44,800円。

 「FORIS」ブランドのディスプレイは、地上デジタルチューナを搭載し、ヘッドフォン用のサラウンド機能も搭載する高機能な23型フルHD「FX2301TV」(オープン/直販99,800円)や、地上/BS/110度CSデジタルチューナ内蔵の24.1型フルHD「FX2431TV」(149,800円)などが発売されているが、今回の「FS2331」は価格を抑えたエントリーモデルと位置付けられている。

 上位モデルとの大きな違いはチューナを搭載していない事。パネル方式はVAとなっている(FX2301TVはTN、FX2431TVはVA)。また、倍速補間やI/P変換回路、1080/24pの対応などは省かれている。パネルの表面はノングレアタイプ。


 パネル解像度は1,920×1,080ドット。輝度は300cd/m2。コントラスト比は3,000:1(コントラスト拡張有効時は10,000:1)。オーバードライブ回路を備え、応答速度は黒→白→黒が25ms、中間階調が7ms。視野角は上下左右178度。

 AV系の入力端子としてHDMIを2系統装備。さらにDVI-D(HDCP対応)とアナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)も各1系統備えている。音声入力はステレオミニ。500mW×2chのステレオスピーカーを内蔵し、イヤフォン出力も用意する。

 表示モードとしてGameモードを備え、選択すると自動的に「Power Resolution」と「Power Gamma」が適用される。前者は独自のチューニングで画像の解像感を強調し、解像度を問わずにクリアに表示するというもので、効果を3段階に調整可能。後者はゲームやアニメ映像に適した2種類のガンマ設定を持つもの。効果は、コントラスト感を向上させ、立体的でメリハリのある映像を楽しめる「Power1」、暗部を補正し、暗いシーンが多いゲームを見やすくする「Power2」から選べる。

 また、表示遅延を1フレーム以下に抑えており、タイミングが求められるゲームもストレス無く楽しめるという(黒枠なしのフルスクリーン表示時)。

 ほかにも、紙の見え方に近い色味とコントラストに調整できる「Paperモード」や、映画鑑賞に適した表示の「Cinemaモード」も用意する。

 外光センサを備え、周囲の明るさを検知して、画面の輝度を自動調整する「Auto EcoView」機能を装備。省エネ度合いを確認できる「EcoView Index」機能も使用できる。

 画面下部にカラーシートによるデザインがほどこされており、シートは赤、青、グレイを同梱。好みに合わせてデザインをカスタマイズできる。

カラーシートは赤、青、グレイから選べる
リモコンが付属する

 また、FORISでは初めて、別売のカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」に対応。専用ソフトの手順に従うだけで、プリントとモニタの色合わせや、デジタルフォトの表示に適したモニターの調整も行なえる。

 入力切替や表示モード、スピーカーのボリューム調整などが可能なリモコンも付属。スタンドを含む外形寸法は549×212×403mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約6.9kg。スタンドは上20度、下5度のチルト機構も備える。最大消費電力は45W、標準消費電力は24W、待機時消費電力は0.17W以下。



(2010年 10月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]