パナソニック、フルHD AVCHD対応の小型一眼「GF2」

-動画AFやタッチフォーカスに対応


LUMIX DMC-GF2

 パナソニックは、フルHDのAVCHD動画撮影に対応した小型のデジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-GF2」を12月3日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後。本体色はシェルホワイト(-W)、ファインレッド(-R)、エスプリブラック(-K)の3色。

 また、パンケーキレンズ「LUMIX G 14mm F2.5 ASPH.」が付属する「DMC-GF2C」と、パンケーキレンズに加え、標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S」が付属する「DMC-GF2W」も発売。店頭予想価格はGF2Cが8万円前後、GF2Wが9万円前後。


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3色をラインナップ

 2009年9月に発売した「DMC-GF1」の後継機となり、体積比で約19%、重量約7%の小型化を実現。フラッシュ内蔵のデジタル一眼として世界最小/最軽量を実現したという。

 ミラーレス機構を採用した小型のデジタル一眼カメラで、マイクロフォーサーズマウントを採用。撮像素子は総画素数1,306万画素のLive MOSセンサー。有効画素数は1,210万画素。SSWF(超音波防塵フィルター)も備えている。記録メディアはSD/SDHCメモリーカードを採用。AVCHD/Motion JPEGの動画撮影、JPEG/RAWの静止画撮影が行なえる。

 動画撮影では新たにフルHDのAVCHD記録が可能になった。記録モードは1,920×1,080ドット/60i(センサー出力は30コマ/秒)で、FSH(17Mbps)とFH(13Mbps)の2モードを、1,280×720ドット/60i(同30コマ/秒)で、SH(17Mbps)/H(13Mbps)が用意される。動画の記録時間制限は無い。

 QuickTime Motion JPEGでの録画にも対応。320×240ドット(QVGA)/640×480ドット(VGA)/848×480ドット(WVGA)/1,280×720ドット(HD)の各記録モードを用意する。

 動作撮影時のオートフォーカスに対応。また、液晶モニターを見ながらフォーカスしたい被写体にタッチするだけで、ピント合わせが行なえる。さらに、動画撮影時でも「おまかせiA」機能が利用可能になった。これにより、カメラが自動でシーンを判別し、最適な画質設定で動画を撮影できる。動画撮影時には、顔、風景、マクロ、ローライト、通常の5つのシーンに対応する。

 最高4,000×3,000ドットのJPEG/RAW写真撮影が可能なほか、3D写真の撮影にも対応。別売の3Dレンズ(H-FT012)を装着することで、3D写真(MPO形式)が撮影できる。撮影した3D写真は、3D VIERAで見ることができる。

 液晶処理回路は「ヴィーナスエンジンFHD」。フルHD録画や3D静止画記録の対応に加え、新ノイズリダクション回路も搭載。色階調を崩さずにノイズ除去を行ない、解像感を向上する。暗部補正を改善した「インテリジェントDレンジコントロール」や新・超解像技術も搭載している。

 操作系も改善し、モードダイヤルやドライブレバーを排除し、ボタンを中心にレイアウト。動画も専用ボタンを設け、どの撮影モードからも簡単に動画撮影が呼び出せるという。

 液晶モニターは、タッチ式で3型/46万画素。タッチフォーカスに加え、タッチ操作で撮影する「タッチシャッター」にも対応。よく使う機能を登録し、素早く呼び出せる「新タッチQ.MENU」も利用できる。光学ファインダーは備えておらず、別売のライブビューファインダー「DMW-LVF1」を用意している。

 HDMIミニ出力を備えており、別売のケーブルを使ってテレビなどに撮影写真や動画を表示可能。バッテリはリチウムイオン。動画の連続撮影時間は約120分、静止画は約320枚(13mm/F2.4装着時)。外形寸法は112.8×32.8×67.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は265g。


(2010年 11月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]