オンキヨー、32bit/192kHz対応のUSB搭載DAC

-アシンクロナス伝送対応「DAC-1000」


DAC-1000

 オンキヨーは、32bit/192kHz対応の単体DAC「DAC-1000(S)」を12月24日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後。

 同社が展開する高音質配信サービス「e-onkyo music」などの高品位な楽曲再生を追求した単体DAC。同日に発表したiPod/iPhoneトランスポート「ND-S1000(S)」(12月下旬発売/実売3万円)などとの接続を想定し、本体幅はND-S1000と同じ215㎜。

 12月18日発売の同社プリアンプ「P-3000R(S)」と同様に、32bit/192kHzのTI/バーブラウン製DAC「PCM1795」をL/Rチャンネルそれぞれに搭載。入力端子は光/同軸デジタルを各2系統、AES/EBUとUSBを各1系統装備。出力は光デジタルとバランス(XLR)、アンバランス(RCA)を各1系統備える。


DAC-1000DAC-1000(右)と、同日に発表されたiPod/iPhoneトランスポートのND-S1000(左)

 PCとUSB接続することで、USBオーディオとして動作。対応ドライバを使用することで、PCではなくアンプ側のオーディオ専用クロックを使用したアシンクロナスモードでコントローラを動作させ、ジッタの少ない再生が可能になる。パソコン接続時の対応OSはWindows XP/Vista/7で、64bit版OSもサポートする。

 デジタル入力は、光が16/24bit、32kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHzで、同軸とAES/EBUが16/24bit、32kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHz/176.4kHz/192kHz。USBが16/24/32bit、44.1kHz/48kHz/96kHz/192kHzに対応。光デジタル出力端子からは16/24bit、32kHz/44.1kHz/48kHz/88.2kHz/96kHzの出力に対応する。

 前述の「P-3000R(S)」などと同様に、デジタル音源の“動的ノイズ”低減を追求。可聴域を超える高周波数帯域における、複数の近接した周波数の差(ビート)によるノイズへの対策として、高周波帯域までの増幅性能に優れ、上下の対称性が良く、低歪率を実現した新回路「DIDRC」(Dynamic Intermodulation Distortion Reduction Circuitry)をモジュール化して搭載している。

 内部構造はアナログ/デジタル回路を分離したレイアウトとし、トロイダル型の電源トランスを採用。高い電源供給能力を持たせている。また、フロントパネルに削り出しの5mm厚アルミ材を、シャーシには1.6mm厚スチール材を使用。フラットな形状にすることで、筐体底面での不要共振の折り返しを防いでいる。

 周波数特性は2Hz~48kHz(+0dB、-0.5dB)、全高調波歪率は0.003%、SN比は116dB。RCA端子は真鍮削り出し/金メッキ仕上げ、XLR端子はアンフェノール製で、金メッキ仕上げとなっている。外形寸法は215×287.9×93.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.7kg。

バーブラウン「PCM1795」DACを搭載内部構造背面


(2010年 11月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]