デジタル専用レコーダの補償金訴訟で東芝勝訴


 デジタル放送専用レコーダへの私的録画補償金の支払いについて争っていた、SARVH(私的録画補償金管理協会)と東芝の訴訟について、27日に東京地裁で第一審判決が言い渡され、SARVHの訴えを棄却した。

 判決では、アナログチューナ非搭載のレコーダが(補償金の課金対象となる)特定機器にあたると判断し、SARVH側の主張の一部を認めた一方で、補償金の徴収のための東芝の協力義務について、「具体的な法的義務を課したものではない」として、SARVHの訴えを退けた。

 SARVHは2009年11月、デジタル専用録画機の補償金納付を怠ったとして、東芝を相手取り訴訟を提起。東芝は、デジタル放送専用録画機について、「補償金の課金対象(著作権法上の特定機器)になるか明確になっておらず、現時点で徴収できない」という立場をとり、販売時に補償金を上乗せした徴収を行なっていない。


(2010年 12月 27日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]