【CES】ゼンハイザーのデジタルNCイヤフォンなど

-SLEEK AUDIOはKleer無線対応の最上位「SA7」


 2011 International CESにおいて発表された、イヤフォン/ヘッドフォンの新製品を紹介する。



■ ゼンハイザー

CXC 700

 「Travel」シリーズの新製品として、デジタル方式のアクティブノイズキャンセル(NC)機能を搭載したカナル型(耳栓型)イヤフォン「CXC 700」を発表。米国で2~3月に発売予定で、価格は319.95ドル。

 デジタルNC機能「NoiseGard/digital」を搭載し、ノイズの種類に応じて3つのNCモードから選択可能。モード1は100~400Hz、モード2は400Hz~3kHzの帯域におけるノイズに対応し、飛行機ならモード1がジェットエンジン機、モード2がプロペラ機に適しているという。また、モード3は100Hz~3kHzの広帯域に対応し、電車や、街の騒音に適したモードだという。

 NCは単3電池1本で動作し、連続使用時間は約16時間。なお、NCがOFFの状態でも通常のイヤフォンとして利用できる。イヤフォンをしたままで周囲の音が聴こえる「TalkThrough」機能も利用可能。イヤフォンのユニットはダイナミック型。再生周波数帯域は20Hz~21kHz、出力音圧レベルは111dB。重量は約44g。

ケーブル中間部のコントローラで、ボリューム調整やNCのモード切替が可能イヤフォン部パッケージ


■ オーディオテクニカ

ATH-ANC23

 NCイヤフォン「QuietPoint」のカナル型「ATH-ANC23」を2月に米国で発売する。価格は約99.75ドル。

 12.5㎜径のダイナミック型ユニットを搭載するカナル型イヤフォン。NC機能により周囲のノイズを約90%低減できるという。なお、NC機能がOFFでも、通常のイヤフォンとして利用可能。

 NCには単3電池1本を利用し、アルカリ電池での連続使用は約60時間。重量は約26g(バッテリ除く)。ケーブル長は1.3m。

NC ONの状態イヤフォン部そのほか、日本でも発売中のATH-WS70(左)/50(右)を米国で2月に発売(149.95ドル/99.95ドル)


■ SLEEK AUDIO

SA7(ステレオミニケーブル接続時)

 有線/無線の両方に対応したカナル型イヤフォンの最上位「SA7」を発表。ブースの説明員によれば発売時期は「2~3カ月以内」だという。

 既存モデル「SA6」と同様に、ケーブルを付け替えることが可能な「ワイヤレスハイブリッド」対応のイヤフォンで、ステレオミニケーブルでは通常のイヤフォンとして、または無線ユニットとの接続でワイヤレスイヤフォンとして利用できる。価格は、無線ユニットとのセットが約500ドル、無線ユニット無しが約400ドル。

 イヤフォンユニットはバランスド・アーマチュア型で、従来モデルのSA6は1ドライバだったが、SA7は2ウェイ2ドライバに強化されたことが最大の特徴。無線ユニットはSA6と同様に2.4GHz帯のKleer(クリアー)技術を採用し、音声を16bit/44kHzで非圧縮伝送できる。

 また、ヒップホップアーティストの50 CENTとコラボレートしたヘッドフォン「SLEEK BY 50 CENT」も発表。このモデルもワイヤレスハイブリッド対応で、ケーブルを付け替えることでKleerの非圧縮無線伝送も可能になる。

「SA7」ワイヤレスユニットを装着した状態。iPod nanoに装着されているのがトランスミッタで、イヤフォンにつなげられている首掛け型のユニットがレシーバ50 CENTとコラボレートしたヘッドフォン「SLEEK BY 50 CENT」


(2011年 1月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]