ソニー、MP3録音/SD対応のICレコーダ2機種

-簡単操作「AX412F」/約6,000円「BX312」


AXシリーズの「ICD-AX412F」

 ソニーは、MP3録音が可能なICレコーダの新モデルとして、画面の見やすさや操作のしやすさにこだわったAXシリーズの「ICD-AX412F」と、エントリーのBXシリーズ「ICD-BX312」を2月21日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は「ICD-AX412F」が1万円前後、「ICD-BX312」が6,000円前後。

 両機種に共通する、前モデル(ICD-AX80/ICX-BX80)からの変更点は、新たにmicroSDカードに対応したこと。メモリースティック マイクロ(M2)とmicroSDカードの両方に対応できる。また、2機種とも2GBの内蔵メモリも備えている。さらに、「ICD-AX412F」はシルバーとピンクのカラーバリエーションを用意している。




■ICD-AX412F

 大型の録音ボタンや、大画面の液晶モニタを備え、操作が楽に行なえるというモデル。FMチューナも備え、FMラジオの録音も可能。

 録音形式はMP3で、録音ビットレートはステレオの場合192/128kbps、モノラルでは48/8kbpsから選択可能。本体にステレオマイクを内蔵するほか、マイク端子も備えており、単一指向性マイク(モノラル)も同梱する。

microSDカードに新たに対応した側面の操作ボタンSマイクシステムは上部に装備。イヤフォン出力やマイク入力も備えている

 新たに、録音する際のシーンに合わせて最適なモードを設定できる「シーンセレクトモード」を装備。会議、ボイスメモ、インタビュー、おけいこ、オーディオ入力の5つから選択できる。録音・再生中ファイルへのトラックマーク付与も可能になった。1ファイルに対して最大98個までマーキング可能。また、再生時のノイズカット機能も強化し、「強力ノイズカット」となった。

 内蔵のステレオマイクも、同社のノウハウを投入してチューニングを行ない、マイク感度を最適化することで高感度・低ノイズを実現するという「Sマイク・システム」に進化している。また、プラグインパワー対応のステレオマイク入力も備えている。

 USB端子を搭載し、USBマスストレージにも対応。PCとの連携も可能で、付属ソフトは従来の「Digital Voice Editor」から、「Sound Organizer」へと変更された。録音ファイルのPCでの管理が可能。

机の上で会議などを録音するためのスタンドも内蔵している

 ステレオヘッドフォン出力のほか、28mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は300mW。単4の電池2本で動作可能。別売の単4ニッケル水素電池も使用可能で、USBを介した充電のほか、別売のUSB-ACアダプタからのチャージに対応する。本体のシステムLSIの省電力化により、長時間録音に対応。従来65時間だったが、新モデルでは84時間に向上している。

 外形寸法は45×22×115(幅×奥行き×高さ)。重量は約87g。電池を含む重量は約87g。ステレオイヤフォンやキャリングケース、アナログテープ録音用の簡単ダビングキットなどが付属する。




■ICD-BX312

 同社ICレコーダのエントリーモデル。搭載しているマイクはモノラル。プラグインパワー対応のマイク端子も備えており、MP3の録音はモノラルで、ビットレートは192/128/48/8kbpsから選択できる。

エントリーモデル「ICD-BX312」側面の操作ボタン部分上部に搭載したマイク。イヤフォン出力、マイク入力端子も備えている

 強力ノイズカット機能や、シーンセレクト、トラックマーク付与などに対応。語学学習で活用できるA-Bリピート機能も搭載する。FMラジオの受信には対応しない。

 ステレオヘッドフォン出力のほか、28mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は300mW。

 単4電池2本で動作可能。電池持続時間は、従来の55時間から72時間へと伸びている。外形寸法は37.5×20.9×114mm(幅×奥行き×高さ)、電池を含む重量は約74g。


(2011年 1月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]