ソニー、MP3録音に対応したICレコーダ3シリーズ5製品
-大型液晶+FM搭載、AAC対応の「UX」など
ソニーは、MP3録音が可能なICレコーダの新モデルとして、AACファイルの再生に対応した「UXシリーズ」など3シリーズ5モデルを10月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。
シリーズ | 型番 | メモリ容量 | カラー | 主な特徴 | 店頭予想価格 |
UXシリーズ | ICD-UX400F | 8GB | シャンパンゴールド | AAC/WMAファイル再生可能 | 15,000円前後 |
ICD-UX300F | 4GB | 13,000円前後 | |||
ICD-UX200 | 2GB | シルバー | AAC/WMAファイル再生可能 | 10,000円前後 | |
AXシリーズ | ICD-AX80 | 2GB | シルバー | USB経由でPC接続可能 | 10,000円前後 |
BXシリーズ | ICD-BX80 | 2GB | シルバー | ノイズカット再生 | 6,000円前後 |
■ UXシリーズ
UXシリーズ。合計6色のカラバリを用意 |
MP3録音、MP3/WMA/AAC再生が可能で、FMチューナも搭載(UX400FとUX300)したICレコーダ。2008年に発売されたICD-UX91、ICD-UX81、ICD-UX71の後継で、内蔵メモリをICD-UX400Fは8GB、ICD-UX300Fは4GB、ICD-UX200は2GBに増量したモデルとなっている。
ボディカラーはUX400F/300Fがシャンパンゴールド、ブラック、レッド、UX200がシルバー、ホワイト、ピンクの各3色用意する。会議録音や語学学習などの使用を想定している。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8~10.5。
いずれのモデルも録音形式はMP3で、録音モードはST/STSP/STLP/SP/LPの5モードを用意。録音時間はSTモード時で、UX400Fが89時間20分、UX300Fが44時間40分、UX200が22時間15分となっている。
本体上部左右にステレオマイクを内蔵。従来モデルと比べ、マイクサイズを約1.3倍大型化している。マイク感度に「高感度」を新たに搭載。「口述」、「会議」を含め3モードを用意する。マイク端子も装備し、外部マイクも接続可能。ヘッドフォン出力のほか、16mm径のモノラルスピーカー(従来比で約1.6倍大型化)も内蔵する。最大出力は90mW。
本体上部にステレオマイクを内蔵 | UX400FとUX300F。シャンパンゴールド、レッド、ブラックの3カラー | UX200。シルバー、ホワイト、ピンクの3カラー |
再生フォーマットはMP3、WMAと新たにAAC(m4a形式)をサポート。対応ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが32~192kbps、AACが16~320kbps。なお、WMA/AACはDRMファイルの再生には非対応となっている。UX400FとUX300FはFMチューナを搭載し、番組の録音も可能。
そのほか従来モデルからの強化点として、キャップの装着脱が不要なスライド式USB端子を採用。また、従来モデルと比べ液晶ディスプレイを2.3倍大型化したのも特徴。前面の十字キーでの操作性も向上させ、DPC(デジタルピッチコントロール)の速度調整も前面十字キーで可能になった。
さらに、電源スイッチ(ON/OFFとHOLDの複合スイッチ)を独立させ、本体側面に搭載した。再生時に低域/高域ノイズを低減するノイズカット機能も利用可能。
3モデルとも、単4電池1本で動作可能。単4のニッケル水素充電池を1本同梱しており、USBを介しての充電のほか、別売のUSB-ACアダプタからのチャージも可能。ニッケル水素電池利用時の電池持続時間は、STモード録音時で約11時間、音楽ファイル再生時で約43時間30分(ヘッドフォン)、約20時間30分(スピーカー利用)。
外形寸法は98.5×36.6×14.6mm(縦×横×厚み)、電池を含む重量は約58g。ステレオイヤフォンやキャリングケース、USB接続補助ケーブルが付属する。
■ ICD-AX80
2008年に発売されたICD-AX70の後継モデルで、内蔵メモリは2GBに増量。新たにUSB端子を搭載し、PC接続が可能になった。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。カラーはシルバーとピンクの2色を用意。
ICD-AX80。2色のカラバリを用意 | シルバーモデル |
録音形式はMP3で、録音モードはST/STSP/STLP/SP/LPの5モードを用意。録音時間はSTモード時で22時間15分。本体にステレオマイクを内蔵するほか、マイク端子も備えており、単一指向性マイクも同梱している。
USB端子を搭載。同梱のCD録音機能を備えたPC用ソフトウェア「Digital Voice Editor Ver.3.3(DVE)」を使用することで、録音ファイルをPCへ転送し、CDの作成ができる。USBマスストレージには非対応。
従来モデルと比べ、液晶ディスプレイを大型化。再生時のノイズカット機能も搭載する。ヘッドフォン出力のほか、28mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は300mW。
単4のアルカリ電池2本で動作可能。別売の単4ニッケル水素電池も使用可能で、USBを介した充電のほか、別売のUSB-ACアダプタからのチャージに対応する。アルカリ電池利用時の電池持続時間は、STモード録音時で約40時間、音楽ファイル再生時で約40時間(ヘッドフォン)、約13時間(スピーカー利用)。
外形寸法は115.5×46×22mm(縦×横×厚み)、電池を含む重量は約86g。ステレオイヤフォンやキャリングケース、アナログテープ録音用の簡単ダビングキットなどが付属する。
■ ICD-BX80
ICD-BX80。カラーリングはシルバー1色 |
同社ICレコーダのエントリーモデル。2GBメモリを内蔵する。MP3録音に対応し、録音モードはSHQ(192kbps)/HQ(128kbps)/SP(48kbps)/LP(8kbps)のモノラル4モードを用意。録音時間はSHQモード時で22時間15分。語学学習などの使用を想定する。
本体にモノラルマイクを内蔵。マイク端子も備えており、別売ステレオマイクでステレオ録音もできる。ノイズカット機能やDPC機能、A-Bリピート機能を搭載する。ヘッドフォン出力のほか、28mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は300mW。
単4電池2本で動作可能。アルカリ電池利用時の電池持続時間は、SHQモード録音時で約34時間、音楽ファイル再生時で約36時間(ヘッドフォン)、約12時間(スピーカー利用)。外形寸法は約111×37×21.2mm(縦×横×厚み)、電池を含む重量は約71g。
(2009年 9月 1日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]