ラジオのネット配信や独自配信を検討する協議会設立

－実証実験にはビクター「RyomaX」が対応。57社参加

「RyomaX」の第1弾モデル「RY-MA1」

　金沢工業大学コンテンツ&テクノロジー融合研究所は、ラジオの難聴取対策と家庭用機器に向けた新しいコンテンツ配信の有り方を検討する「新メディア・プラットフォーム協議会」を1月26日に設立。第一回会合を開催した。1月下旬から参加企業57社と実証実験を開始し、終了後に検証結果の公表を予定している。

　なお、2月上旬に日本ビクターから発売される「RyomaX」の第1弾モデル「RY-MA1」は、同協議会が実施するリスナー参加型の実証実験に対応予定。新ネットワークサービスは「MELINK」と名付けられている。

　このサービスは、ラジオの難視聴対策としてネットワークを通じて番組をサイマル配信するほか、例えば地方の観光協会や自治体などが、CSのテレビ放送などと比べて低コストで専門のプロモーションチャンネルが開設できる事などが特徴とされている。

　26日に設立された協議会は、今後の目標として「多くの専用端末でのフィールドテストによる、難聴取対策の効果の検証」、「ブロードバンドを利用し、画像や文字を付加した新たなコンテンツ配信効果の検証」、「持続可能なサービス体系を議論し低コストでのコンテンツ配信の実現方法を検討」を挙げている。

　協議会の参加メンバーは以下のとおり。

（2011年 1月 31日）