グラフィシア、動画をミニチュア風に変換するソフト
-「チルトシフトスタジオ」。無料体験版も用意
グラフィシアは、動画や静止画ファイルを、ミニチュア風の映像に変換できるソフト「チルトシフトスタジオ PREMIUM EDITION」を3月7日に、ダウンロード販売を開始した。DL-MARKETで販売しており、価格は4,800円。対応OSはWindows 7。
デジタルカメラや携帯電話で撮影した動画や静止画を、チルト・シフトレンズで撮影したような、ミニチュア風動画に加工する専用ソフト。同社は2010年12月から、無料の体験版「チルトシフトスタジオ FREE EDITION」を公開しており、寄せられたユーザーの声を反映し、機能を追加した有料の上位版として発売するという。
加工したい動画を読み込み、ピント位置を指定するだけでミニチュア風動画に変換できる。ぼかしの強度やフォーカス範囲、ぼかしの階調、角度、色合いなどを調整する事も可能。操作内容はプレビュー画面にリアルタイムで反映されるため、視覚的に効果を確認できる。また、前後の不要区間の切り取りや、早送り再生、BGMを設定する機能も備えている。
PREMIUM EDITIONでは、エフェクトの設定値を時間とともに変化させる「設定アニメーション機能」や、被写体に向けてズームやパン、回転ができる機能、被写体の移動に合わせてピントが合う位置を移動させるキーフレームアニメーション機能も搭載している。同社ページでは機能比較表も掲載されている。
独自開発した高速エフェクトエンジン「PENCIL」(ペンシル)を搭載しており、GPUのピクセルシェーダーを活用。ミニチュア風効果のためのブラー、彩度、ビネットなどのエフェクトを高速で処理できるという。
入力対応形式は、動画がWMV、MPEG-4、AVIで、フルHD(1,920×1,080ドット)などの高解像度動画も入出力可能。コーデックはWindows 7標準の「Microsoft Media Foundation」を使っているため、その仕様に準拠している。画像はJPEG、PNG。音声はWMA、MP3、AAC。出力形式は、動画がWMV、MEPG-4 AVC、AVI(非圧縮)。画像がJPEG、PNG。無料版と比べ、AVI(非圧縮)、PNG形式での出力が可能になっている。なお、無料版の出力映像にはロゴマークが入るが、有料版には入らない。
(2011年 3月 8日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]