サムスン、フルHD 3Dの23/27型液晶ディスプレイ

-Bluetoothシャッターメガネ採用。明るさ改善


23型の「S23A950D」

 日本サムスンは、Blu-ray 3Dなどの立体視が可能なフルHD液晶ディスプレイ2モデルを6月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は23型の「S23A950D」が5万円台、27型「S27A950D」が7万円台。

 フレームシーケンシャル方式の3Dに対応した1,920×1,080ドットパネル/120Hz駆動の液晶ディスプレイで、アクティブシャッターの3Dメガネを同梱。パソコンやBlu-ray Discプレーヤーなど、HDMI接続した機器からの3D映像に対応する。また、PC用に3D変換などが可能なソフト「TriDef」も付属。なお、NVIDIA 3D Visionはサポートしない。


本体デザインは23型/27型ほぼ共通
OSDメニューの3D関連項目。2D-3D変換や、3D方式の選択が行なえる
 パネルはグレア(光沢)タイプを採用。バックライトはLEDで、輝度は23型が250cd/m2、27型が300cd/m2、コントラスト比はいずれも1,000:1で、ダイナミックコントラスト比は500万:1。2Dでの視野角は上下160度/左右170度。応答速度は2ms。

 

 メガネのシャッターの開口率を既存の製品の32%から70%に高めたことで、より明るい3Dの視聴を実現。3Dメガネとディスプレイの通信はIRではなくBluetoothを採用したことで、蛍光灯などとの干渉が起きないとしている。3D映像のフォーマットは、フレームパッキングに加え、サイドバイサイドやトップアンドボトムにも対応。2Dから3Dへの変換も行なえる。また、3Dの奥行きを10段階で調整可能。

 様々な視聴角度に対応できるように輝度の低下を抑えるMagicAngle機能を搭載。斜め横からの視聴に適した「DIAGONAL VIEW」と、寝転がった状態など下からの視聴向けの「BOTTOM VIEW」、立っている状態などでの「STANDING VIEW」が選択できる。

本体側面

 入力端子はスタンド部に装備。HDMIとDVI-D(Dual Link対応)、Display Port。音声入力やスピーカーは搭載しない。背面にヘッドフォン出力を備える。

 エコ機能として、明るさセンサーを搭載し、周囲の明るさに応じてディスプレイの明るさを自動調整可能。また、モーションセンサーにより、動きが無い場合に自動でOFFにすることもできる。さらに、消費電力のレベルを調整できる「ECO SAVING Mode」も搭載する。

 付属する3Dメガネの電源はボタン電池で、連続使用時間は約70時間。別売で充電バッテリ内蔵の3Dメガネも用意し、こちらの連続使用時間は約40時間。充電はUSB経由で行なえる。

 消費電力は23型が48W、27型が56W。スタンドを含む外形寸法と重量は、23型が532.5×185.2×421.5mm(幅×奥行き×高さ)、4.8kg。27型が620.9×185.2×471.2mm(同)、5.5kg。Display PortケーブルやACアダプタなどが付属する。


スタンド部にあるタッチセンサーの操作ボタン入力端子もスタンド部に3Dメガネ。左は付属品で、右はUSB充電が可能な別売モデル


(2011年 5月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]