三菱、Blu-ray 3D対応/偏光方式の23型IPS液晶

-“国内IPS最速”応答速度3.8ms。実売52,800円


RDT233WX-3D(BK)

 三菱電機は、液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE」の新製品として、23型フルHD/IPSパネル搭載で偏光3Dに対応した「RDT233WX-3D(BK)」を5月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は52,800円前後。

 23型/1,920×1,080ドットのIPSパネルを採用した液晶ディスプレイ。パネル表面の仕上げはハーフグレア。新たに偏光方式の3D表示に対応し、3Dメガネも付属。HDMI 1.4に対応し、Blu-ray 3Dなどのフレームパッキングや、3D放送などのサイドバイサイド、トップアンドボトム、ラインバイラインの各フォーマットをサポートする。HDMI 1.4対応機器をHDMI接続すると、3D映像のフォーマットを自動で判別するモードを用意する。


付属の偏光3Dメガネ

 輝度は2D映像では250cd/m2、3Dでも100cd/m2に低下を抑え、偏光方式により明るく、クロストークを抑えたちらつき感の少ない3D表示が行なえるという。3Dの奥行き/飛び出し感を±6段階で付属リモコンから調節する機能や、疑似的に視差を生成する2D-3D変換機能も備える。

 超解像処理やコントラスト補正などを行なう映像処理LSI「ギガクリア・エンジン II」を採用。超解像技術では、ちらつきが発生しやすい箇所を検知して超解像処理を部分的に抑える機能を搭載。また、超解像レベル/ブロックノイズリダクション/エリアコントラストの各調整範囲を入力映像の解像度に合わせて自動で設定する機能や、全体のコントラスト感を向上させながら、映像の細部のコントラストも表現する「ダイナミックコントラスト機能」と「エリアコントラスト機能」、自動検出した肌色部分の超解像効果を調整して、シワや体毛などを強調しないようにする機能、ブロックノイズリダクションも利用できる。

 コントラストは1,000:1(CRO動作時5,000:1)、バックライトは白色LEDを使用する。視野角は2D時が上下/左右各178度、3Dでは上下12度(3Dクロストーク10%以下)。応答速度は3.8ms(G to G)。中間階調の応答速度を向上する「オーバードライブチェンジャー」機能も搭載し、「IPS方式の液晶ディスプレイで国内最速」としている。なお、同機能は2D映像のみ適用される。


側面

 ゲーム向けに「スルーモード」も搭載。同モードにすると3次元ノイズリダクションとPinP(子画面表示)をオフに、オーバースキャンはフル(100%)、画面サイズは「アスペクト」となる。なお、480i/1080iが入力された場合、コンテンツによってはちらつきが発生する場合があるという。そのほか、映像表示のモードとして、携帯用ゲーム機の映像をフル画面で表示する「ポータブル」も用意する。

 入力端子はHDMI×2、HDCP対応DVI-D×1、D5×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、アナログ音声×2(RCA×1、ステレオミニ×1)を装備。コンテンツにあわせた画像調整が可能な「DV MODE」や、滑らかな階調表現を可能にする10ビットガンマ機能も搭載。

 2W×2chのステレオスピーカーを搭載。ステレオミニのヘッドフォン出力も装備する。スタンドはアルミダイキャスト製で、3段階(1段階15mm)の高さ調節が可能。上20度、下5度のチルト機能も装備。消費電力は48W(スリープモード時1W)。外形寸法(最大)は545×170×394mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.4kg。 リモコンが付属する。



(2011年 4月 27日)

[AV Watch編集部 中林暁]