オーロラサウンド、USB DAC「CADA」の24/192対応モデル

-「CADA-ver.1.1」。AES/EBUモデルも用意


CADA-ver.1.1。USBモデルとAES/EBUモデルの前面デザインはほぼ共通。AES/EBUモデルは「USB」の表示が「AES/EBU」に変わる

 オーロラサウンド(Aurorasound)は、直熱三極管使用のDACとプリアンプを組み合わせた、ハイブリッドDAC「CADA」のUSBを強化した新バージョン「CADA-ver.1.1」を発売する。

 既存モデル「CADA」(592,000円)からの変更点は、USB入力を従来の16bit/48kHz対応から、24bit/192kHzに強化したこと。また、USB入力モデル「USB192」(598,000円)と、USBの代わりにAES/EBUバランス入力を備えた「AES/EBU」(592,000円)の2種類から選べるようにした。なお、従来バージョンからのアップデートも27,900円で受け付ける。

 USB端子搭載モデルの対応サンプリングレートは44.1/48/88.2/96/176.4/192kHzだが、AES/EBUモデルはこれらに加え32kHzにも対応する。量子化ビット数は16/24bitで共通。それ以外の主な仕様は既存のCADAと同じ。各モデルのUSB/XLR端子はノイトリック製。

 USBモデルの対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.4以降。M2TECHのhiFace技術を採用しており、専用ドライバソフトを利用することで、OSの標準ミキサーをバイパスして高音質な再生ができる。

 DACのLSIは、バーブラウン「PCM1794A」をモノラルのディファレンシャルモードで動作させ、ステレオで2個採用。アナログバッファアンプ部に、'60年製の直熱双三極管「RCA3A5」を採用し、L/R専用マイナスグリッドバイアス回路によりパラレル接続とすることで、内部インピーダンスを下げ、ノイズや歪率を低減。直熱フィラメントは半導体レギュレータと小型チョークコイルによるDC点火としている。出力ライントランスには日立金属の「ファインメットコア」を採用している。

USBモデルの背面AES/EBUモデルの背面


(2011年 5月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]