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ファーウェイ、平面振動板追加しデュアルドライバになった水滴型イヤフォン「FreeBuds 6」
2025年5月27日 13:08
ファーウェイ・ジャパンは、水滴のようなデザインが特徴で、ハイレゾに対応した完全ワイヤレスのインナーイヤー型イヤフォン「HUAWEI FreeBuds 6」を6月3日に発売する。ダイナミック型ドライバーに加え、独自開発のマイクロ平面振動板ドライバーも搭載するデュアルドライバ仕様。価格はオープンで、実売価格は21,780円前後。カラーはブラック、ホワイト、パープルの3色。
インナーイヤー型シリーズ「HUAWEI FreeBuds 5」の後継機。前モデルから引き続き、アイコニックな水滴デザインを採用。美しさだけでなく、人間工学に基づいた1万回に及ぶシミュレーションを経た快適な着用感も実現。前モデルよりも小さく軽くなり、長期間着用しても疲れにくくなったという。
前モデルからの大きな進化点として、ドライバーがフラッグシップモデル「HUAWEI FreeBuds Pro 4」と同様のデュアル構成となった。低音は14Hzから、高音は48kHzまで再生可能。
騒がしい場所でもオンラインミーティングに参加できるという強力な通話ノイズリダクション機能、アクティブノイズキャンセリング機能も搭載。マルチポイント接続にも対応する。
低域用のダイナミック型ドライバーに、新たに独自開発のマイクロ平面振動板ドライバーユニットを追加。幅広い再生周波数帯域を実現した。迫力のある低音に加え、音楽をより解像度高く再現できるという。
デュアルドライバー構成を実現するため、内部の空間をより有効活用できるように、音響ユニットやバッテリーユニットのスペースを分離させるなどの工夫をしている。
低音域を担当する11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーも、構造を改良、Bass Turbo 2.0 テクノロジーを用いることで、低音域駆動力が約77%向上(HUAWEI FreeBuds 5との比較時)している。
BluetoothのコーデックはSBC、AACに加え、LDACにも対応。L2HCにも対応。ハイレゾ認証を取得している。
水滴を連想させる形状は、全て曲線で構成。イヤフォンだけでなくケースの形状にもこだわっている。前モデルからデザインの系統は引き継ぎつつ、本体が約9%軽く、約12%小さくなった。人間工学に基づいて約1万回のシミュレーションを経て設計されている。
トリブルマイクに加え、新たに骨伝導VPUセンサーを搭載。通話ノイズリダクションを進化させた。ユーザーの声をピックアップし、ディープニューラルネットワークアルゴリズムにより、AIが周囲の雑音とユーザーの声を切り分ける。
アクティブノイズキャンセリングは、トリプルマイクを使い、周囲の雑音だけでなく外耳道内のノイズも検知。装着状態や外耳道内の状態を高い精度で把握し、検知した状態に合わせて最適な音量に調整したり、ノイズキャンセリングを施してくれる。ノイズキャンセリングのモードは騒音レベルに合わせて自動で変更する。
音を聴いてみた
短時間だが、発表会場でサウンドをチェックした。
インナーイヤー型であるため、カナル型と比べると密閉度は低く、開放的なサウンドが楽しめる。閉塞感も少ないため、カナル型の閉塞感が苦手という人には快適なイヤフォンと言えるだろう。
カナル型と比べ、インナーイヤー型は低音が不足がちになるのが一般的だが、FreeBuds 6はパワフルな11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバーにより、かなり量感のある低音が感じられ、不足感は無く、迫力のあるサウンドが楽しめる。「イーグルス/ホテル・カリフォルニア」のベースも、重さがある本格的な低音で響く。
そして特筆すべきは中高域。低音がパワフルに鳴るので、中高域はモコモコした不明瞭な音になってしまうかと思いきや、独自開発のマイクロ平面振動板ドライバーユニットにより、非常に高解像度で繊細な描写を実現している。
アコースティックギターの弦の細かやな描写も聴き取れ、情報量が多い。開放的な音場と組み合わされ、広い空間で、清涼感のあるサウンドが楽しめるのが魅力だ。全体としては、高域のクリアな描写と、低域のパワフルさが印象的で、どちらかと言えばドンシャリ寄りなバランスだが、インナーイヤー型としては、音楽の美味しさをしっかりと楽しめるバランスを実現していると感じた。
また、水滴型のフォルムも、耳穴や耳穴周辺にピッタリとフィット。試聴しながら頭を傾けるなどしてみたが、外れる気配はなく、装着安定性も高かった。