J:COMとMBS、CATV網を使ったラジオ再送信実証実験

-データ放送の音声送信機能を利用。大阪市内9区で


利用イメージ。データ放送のMBSラジオアイコンからラジオ音声モードに移行できる

 ジュピターテレコム(J:COM)と毎日放送(MBS)は、J:COMのデジタルコミュニティチャンネル「J:COMチャンネル」(11ch)で、2011年秋からラジオ放送の再送信サービスの実証実験を実施する。

 MBSのラジオ放送をJ:COMのケーブルネットワークを通じて再送信し、テレビでラジオ放送を提供するサービスの技術検証を行なう。データ放送の音声送信機能を使ったラジオ放送の再送信は、大都市圏では初の取り組みとなる。

 実験は9月にスタートし、エリアはJ:COM大阪セントラル(大阪市内の9区:北区、中央区、都島区、城東区、東成区、鶴見区、旭区、東淀川区、淀川区)で、対象となるのは専用端末が設置されているデジタルサービスの加入者約12万世帯。

 MBSは家庭におけるラジオ受信機が減り、都市部では難聴取地域が広がっていることへの対策として、またJ:COMはラジオの再送信を行なうことでコミュニティチャンネルの利用を促進し、CATVの付加価値向上を図るとする。実験期間の終了時期は未定だが、年内にはユーザーに対し利用実態調査を行ない、内容改善に取り組んでいくという。



(2011年 6月 2日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]