ルネサス、3DやIPTV対応のSTB向けLSI


EMMA3SE/P

 ルネサスエレクトロニクスは、世界各国のデジタルテレビ放送に対応し、IPTVサービス向けの機能も搭載したセットトップボックス(STB)向けシステムLSI「EMMA3SE/P」を開発。7月よりサンプル出荷開始する。

 映像や音声のデコード機能や画質調整などのデジタル放送受信に必要な機能を1チップに集積したシステムLSI。MPEG-4 AVC/H.264のHDデコードに対応するほか、3D対応のH.264 MVC(Multiview Video Coding)やDivX、VC-1、WMV、AVS(Advanced Video Sysytem)、VP6、Sorenson Sparkなどのビデオフォーマットに対応する。

 40nmプロセスの適用や端子類を3割削減することで17mm×17mmの小型パッケージを実現。STBの小型化や基板コストの低減などが可能という。HDMI出力やUSBホストコントローラ、シリアルATA、Ethernetなどに対応する。

 アジア向けに「EMMA3SE/P」を拡販するほか、H.264 SD放送の普及が見込まれる、インド、アフリカ、ロシアなどのデジタル放送新興国にはSD版の「EMMA3SL2/LP」を販売する。


(2011年 6月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]