3D普及を目指す国際3D協会の日本部会発足

-ソニー・パナソニックら参加。優秀作の表彰も


 日本の3D技術やコンテンツ制作を教育・啓発・表彰を通して進展させることを目的とした業界団体「国際3D協会(International 3D Society)日本部会」が発足。14日に設立総会が開催された。国内の関連企業/団体や、米国やアジア、欧州のI3DS部会と連携し、3Dコンテンツの芸術、技術の向上と、専門家の育成支援を目指すという。

 I3DSは2009年に米国で設立。3Dコンテンツの芸術/技術に関連した400以上の会社/団体が加盟しており、3D Universityによる教育活動を実施しているほか、2010年から3Dコンテンツ/3D技術表彰制度の「ルミエール・アワード」も実施している。

 映画やテレビ、写真、ゲームなどにおいて3Dコンテンツが楽しめる環境が広がる中、さらなる普及にとって重要となる「良質な3Dコンテンツの拡大と品質向上」を目的とし、3Dコンテンツ制作の専門家の育成、安全で快適な3D視聴に関する情報発信、優秀な3Dコンテンツの表彰などを主な活動内容としている。

 日本部会でも、日本国内の3Dコンテンツに関連した業界団体や教育団体、コンテンツ制作会社、放送局、コンテンツ制作機器メーカーなどから会員を募っている。

 日本部会の今後の具体的な活動としては、2011年10月20日~22日に日本科学未来館・東京国際交流館で開催される、「国際3Dフェア2011 in Tokyo」に出展。I3DS米国幹部、ハリウッドを代表するステレオグラファーなどによるセミナーやワークショップを実施し、優秀な3Dコンテンツの表彰も行なう予定。

 発表日現在の幹事会員は以下の通り。

  • NHKメディアテクノロジー
  • 早稲田大学 河合隆史教授
  • ソニー
  • 財団法人デジタルコンテンツ協会
  • パナソニック

一般会員は以下の通り。

  • A-1 Pictures
  • IMAGICA
  • オムニバス・ジャパン
  • キュー・テック
  • 日本テレビ放送網
  • バンダイビジュアル
  • BS-TBS
  • フジテレビジョン
  • プロダクション・アイジー

 


(2011年 7月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]