アイ・オー、スマートフォン遠隔動画視聴対応のLAN HDD

-Android/iPhone用の新アプリ公開。1TBモデル15,330円


HDL-CEシリーズ。筐体デザインを変更した

 アイ・オー・データ機器は、LAN HDD「LAN DISK」のエントリーモデル「HDL-CEシリーズ」3製品を8月下旬より発売する。価格は1TBモデル「HDL-CE1.0」が15,330円、2TB「HDL-CE2.0」が19,845円、3TB「HDL-CE3.0」が27,720円。対応OSはWindows XP/Vista/7とMac OS X 10.5以降。

 既存の「HDL-Cシリーズ」の後継で、筐体デザインを一新。特徴は、同社が8月10日に提供開始予定のAndroid/iOSアプリ「Remote Link 2 for CE」に対応し、スマートフォン/タブレットからのリモートアクセスが可能な点。また、エントリーモデルながら50MB/sの高速読込モードを搭載する。iTunesサーバーとしても利用可能だが、上位シリーズや「RECBOX」などとは異なり、DLNAサーバーやテレビ録画には対応しない。

 専用アプリ「Remote Link 2 for CE」により、対応スマートフォン/タブレットからのリモートアクセスが可能。外出先からLAN HDD内に保存された動画/音楽/静止画ファイルの再生や、Word/Excel/PowerPoint/PDF閲覧などが行なえる。アプリ上でLAN HDDからのファイルダウンロードや動画/静止画アップロード、静止画のfacebookアップロードもできる。アプリはAndroid 2.1以降のスマートフォンや、iOS 4.2以降のiPhone 3G/3GS/4、iPad/iPad 2、iPod touchに対応。Androidスマートフォンの対応機種は同社サイトで案内している。

 PCからのリモートアクセスはWebブラウザから行なえ、ファイルのダウンロード/アップロードやプレビュー、削除/フォルダ整理などが可能となっている。対応ブラウザはInternet Explorer 7.0またはSafari 3.0以上。

 LAN HDDとしてだけでなく、USB端子でパソコンと接続してUSB HDDとしても利用可能。また、LAN HDDとして利用する際はHDD内のファイルシステムを最適化することで高速読込が可能となるモードを用意。読込速度は従来シリーズのHDL-Cが13.9MB/sだったのに対し、HDL-CEは通常モードで44.5MB/s、高速読込モード時は52.7MB/sとなる。

 HDL-CEにUSB接続した地デジチューナやプリンタなどの機器を、離れた場所にあるパソコンからネットワーク経由で利用できるnet.USB機能も搭載。無線LANルータと組み合わせてUSB機器をワイヤレス化することもできる。そのほか、指定した共有フォルダ内のファイルを、接続したUSB HDDやLAN内にある他のHDL-CEシリーズにバックアップする機能や、USBメモリなどに直接ファイルをコピーできるクイックコピー機能も備える。USB端子はUSB 2.0/1.1を各1系統装備する。

 要望が多かったという横置きにも正式対応。スペースに合わせて縦/横どちらの設置も可能となっている。消費電力は最大32W/平均16W。使用していない時にHDDの回転を自動停止する機能も備え、消費電力を最大約55%低減できる。縦置き時の外形寸法は約45×138×168mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.2㎏。USBケーブルやEthernetケーブル、ACアダプタが付属する。

正面背面同社製無線LANルータ(左)と比較


(2011年 8月 3日)

[AV Watch編集部 中林暁]