ユキム、Oracleのフォノアンプ「The Paris PH 200」

-アナログプレーヤー「Paris T」と組み合わせ


フォノアンプThe Paris PH 200

 ユキムは、Oracle Audioのフォノアンプ「The Paris PH 200」を9月に発売する。価格は21万円。同社のアナログプレーヤー新モデル「Paris T」(52万5,000円)との組み合わせを想定しており、プレーヤーと共通するデザインを採用している。




■The Paris PH 200

 電源部に、4個で合計27,200MFD(マイクロファラッド)のコンデンサを採用。Plitron製のトロイダルトランスも搭載。整流器を通してノイズを除去した電源をフォノステージ回路に入力している。

 ゲイン・ステージとRIAAイコライゼーション用に、アナログ・デバイセズのオペアンプ「AD797NAZ」を4基搭載。厳選したパーツを組み合わせ、不要な振動を抑える構造などを採用し、高音質化したという。筐体には高密度のウッドファイバーを使用している。

 入出力端子はRCAを各1系統装備。セレクトボタンを備え、使用するカートリッジに合わせてゲインの切り替えができ、MM(47kΩ負荷で48dB)、HO(25kΩ負荷で48dB)、LO(470Ωの負荷と静電容量1,000pfで60dB)から選択できる。



■Paris T

 セミ・フローティング・シャーシを採用したアナログプレーヤー。カラーはレッドとブラック。筐体に高密度ウッド・ファイバーを使い、ベースとターンテーブル+トーンアームがフローティングされた独自の構造を採用。ハウリングに強いという。

アナログプレーヤー「Paris T」カラーはレッドとブラック

 モーターは低電圧A.C.シンクロナス・モーターを採用し、ターンテーブルはベルト駆動。ベルトが表からは見えないデザインを採用している。

 ターンテーブルはアルミダイキャストのインナー部とアクリルのアウター部で構成する事で、共振を排除。軸受けには高耐熱なPEEK(ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂)を採用。長期間滑らかな回転が可能で、ノイズの低減にも効果があるという。回転数は33・1/3、45rpmに対応。

 トーンアーム部はスタティック・バランス型で、適合カートリッジは6~14g。外形寸法は490×370×130mm(幅×奥行き×高さ)。重量は6.6kg。


(2011年 8月 5日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]