ソニー、ネットワーク機能を強化したBDプレーヤー2機種

-Qriocity/スマートフォン連携。3D対応で実売28,000円


Blu-ray 3D再生にも対応する「BDP-S480」

 ソニーは、起動の高速化や本体の小型化を実現したBlu-ray Discプレーヤー2モデルを9月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はBlu-ray 3D再生に対応する「BDP-S480」が28,000円前後、Blu-ray 3D非対応の「BDP-S380」が22,000円前後。

 従来モデルBDP-S370/470と同様に、業界最薄という36mmの薄型筐体を採用したBDプレーヤー。Blu-ray 3D再生機能以外の仕様は両機種共通。Blu-ray/DVD/CDに加え、SACDも再生できる。


BDP-S480BDP-S380

 新モデルの特徴はネットワーク機能の強化で、新たにYouTubeや、Video On Demand powered by Qriocityの動画サービスに対応。Qriocityでは、ハリウッドメジャーのヒット作をはじめ、邦画やアニメの劇場版を、ハイビジョン画質や3D映像で視聴できる。

 さらに、2011年11月以降のアップデートにより、goo動画とU-NEXTにも対応予定。goo動画では映画予告編100本以上を無料で、U-NEXTでは15,000番組、カラオケ15,000曲などが有料/定額制で楽しめる。アップデータはネットワーク経由で提供予定。また、従来モデル同様にベルリン・フィルのコンサート映像「デジタル・コンサートホール」もネットワーク経由で有料視聴できる。さらに、BDP-S480は3D映像体験チャンネル「3D Experience」にも対応。FIFA女子ワールドカップ2011ドイツ大会の3Dハイライト映像など約60タイトルを視聴できる。

 従来モデルに搭載されていたスマートフォン連携も強化され、新たに「Media Remote」機能としてAndroid OS 2.2搭載端末向けにアプリを提供。ディスク情報からの関連コンテンツ検索の対象を拡大し、YouTubeだけでなくWikipedia、Twitterも探せるようになった。さらに、スマートフォンを振って再生/一時停止といった操作が行なえるモーションコントロール機能も追加した。

BDP-S480の背面

 DVDなど全ての映像信号をプログレッシブ/ハイビジョン出力できるアップスケール技術「プレシジョンシネマHDアップスケール」も引き続き搭載。HDMI出力は1系統で、1080 60p/24p出力に対応。CECのブラビアリンクもサポートする。HDオーディオのデコード/ビットストリーム出力に対応する。Ethernetを備え、BD-LIVEにも対応。別売のUSB無線LANアダプタ「UWA-BR100」により、無線LAN接続も可能となる。

 再生可能なディスクはBDビデオ、BD-R/RE、DVDビデオ、DVD±R/RW、DVD±R DL、音楽CD、SACD、CD-R/RWなど。USB端子も2系統(前面1/背面1)備え、USBメモリやUSB HDD内の動画/音楽/静止画ファイルも再生できる。対応フォーマットは動画がAVCHD、MPEG-1/2、MPEG-4 AVC/H.264、WMV、音楽がリニアPCM、MP3、AAC、WMA、静止画がJPEG。

 外形寸法は430×199×36mm(幅×奥行き×高さ)で、本体の奥行きは従来モデルに比べ20mm小型化。重量も1.7kgで軽量化(BDP-S470/370は約2kg)されている。ホコリ対策として、フロントパネルの切り込みを省いている。また、リモコンの長さも30mm小型化し、ボタンは大型化して使いやすさに配慮している。そのほか、従来モデルに比べ起動時間の高速化も実現した。また、Gracenoteのデータベースから取得したディスク情報をテレビに表示する機能も強化。出演者リストを顔写真付きで表示できるようになり、出演者を選んで別の出演作をジャケットと一緒に一覧表示可能となった。

 HDMI以外の出力端子はコンポーネント/コンポジット映像と、同軸デジタル音声、アナログ音声(RCA 2ch)を各1系統搭載。消費電力は20W。待機時消費電力は約0.1W(高速起動/HDMI機器制御OFF時)。



(2011年 8月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]