総務省、地デジ周波数変更の実施スケジュールを発表
-受信機は自動で再設定。手動設定が必要な場合も
総務省は26日、地上デジタルテレビ放送の一部チャンネルにおいて周波数変更(リパック)を順次行なうと発表した。対象地域や実施スケジュール、変更後のチャンネル番号については総務省のサイトで案内している。
対象地域で地デジを受信している場合、周波数変更に伴いチャンネルの再設定が必要となるが、「基本的には受信機が自動でチャンネルの再設定を行なう」としている。ただし、「受信機が自動的に対応しなかった場合、手動でチャンネル再設定が必要となる」という。なお、PS3で地デジを視聴できる「torne」の製品サイトでは、リパックに伴うチャンネル再スキャン設定が必要と案内されている。
周波数変更が必要となる理由は、地デジで使用する周波数帯(13~52チャンネル/470~710MHz)を、一部地域では地上アナログ放送で使用していたため。その地域では現在、地デジを53~62チャンネルの周波数(710~770MHz)に割り当てている。
7月24日の地アナ終了(岩手、宮城、福島は2012年3月31日までに終了)を受け、現在地デジで53~62チャンネルの周波数を使用している放送局について、2012年7月24日までに順次、使用する周波数を13~52チャンネルに変更することが決まっている。
この周波数変更によって、これまで53~62チャンネルとして使用されてきた周波数は、周波数割当計画に基づき携帯電話などの移動通信システムに割り当てられる予定。このほか、秋田県秋田市など一部地域においては、受信状況の改善のために周波数変更を実施するとしている。
各地域のデジサポには、チャンネル変更専用のコールセンターを設置して、今回の措置に伴う問い合わせなどに対応。周波数変更を行なう地域には現地対策事務所を設置して戸別の受信機のチャンネル再設定等の対応をしていくという。
(2011年 8月 26日)
[AV Watch編集部 中林暁]