ラックスマン、PCオーディオに適したパワーアンプ

-B4サイズ、BTLモノラル駆動も。134,400円


M-200

 ラックスマンは、ステレオパワーアンプ「M-200」を12月に発売する。価格は134,400円。カラーはブラスターホワイト。

 「PCオーディオをはじめとする、新たなソースメディアに対応するオーディオ環境に最適」とするステレオパワーアンプで、「B4書籍サイズ」というコンパクトな筐体を採用。同社は組み合わせの例として、2010年秋に発売したUSB DAC「DA-200」との利用を提案している。

 出力は25W×2ch(8Ω)、35W×2ch(4Ω)。BTL接続によりモノラルパワーアンプとしても動作し、モノラル時の出力は70W(8Ω)となる。

 増幅回路部は、上位機種同様という高性能部品を用いたディスクリート構成。PC150Wタイプのパワートランジスタをプッシュプル構成で搭載。さらに、高レギュレーションの電源トランスと5,200μF×2本のコンデンサを組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源とし、電源整流回路には、スイッチングノイズが少なく直流への変換効率の高い日本インター製のショットキーバリアダイオードを用いている。

 スピーカーリレーは低抵抗値のものをLR独立のパラレル構成で搭載。そのほか、同社伝統のラウンドパターン配線基板や、スパイラスラップ・シールドの内部配線、オリジナルのカスタムパーツも採用している。筐体は、シャーシ電流によるアース・インピーダンスの上昇を防ぐループレスシャーシ構造を採用。

 入力はバランス(XLR)とアンバランス(RCA)が各1系統。海外製のプリアンプ/CDプレーヤーなどとの接続を想定した、バランス入力位相切り替えスイッチも搭載する。RCA端子は18mmピッチで、大型プラグにも対応。出力は、Yラグ/バナナプラグ対応の大型スピーカーターミナルを1系統搭載する。ディスプレイは7セグメントLED。明るさの調整も行なえる。

内部構造背面

 周波数特性は20Hz~20kHz(+0、-0.1dB)、10Hz~100kHz(+0、-3.0dB)。SN比は109dB。全高調波歪み率は0.002%(1kHz/8Ω/25W)、0.04%(20Hz~20kHz/8Ω/25W)。

 消費電力は105W(無信号時50W)。電源ケーブルは着脱式で、ノンツイスト構造のラックスマン標準電源ケーブル「JPA-10000」が付属する。外形寸法は364×295×81mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.3kg

 なお、M-200は、USB DAC「DA-100」とともに、10月29日に東京・青山で行なわれる「秋のヘッドホン祭 2011」に展示予定。



(2011年 10月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]