ケンウッド、iPhone/Androidと連携するAVナビ2機種

-1DINカーオーディオやスピーカーも


AVナビ「MDV-737DT」

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドの車載機器新製品として、地上デジタルチューナも搭載したAVナビ「MDV-737DT」、「MDV-535DT」を2月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「MDV-737DT」が12万円前後、「MDV-535DT」が10万円前後。

 また、1DINサイズのCDドライブ搭載カーオーディオ4機種と、スピーカー2機種も3月に発売する。各モデルの仕様と型番、価格は下表の通り。


仕様型番価格
1DINカーオーディオ
CD/USB/SD/AM/FMレシーバI-K70026,250円
CD/USB/SD/AM/FMレシーバU575SD21,000円
CD/USB/AM/FMレシーバU57518,900円
CD/USB/AM/FMレシーバ
Bluetooth
U373BT18,900円
スピーカー
10cm径デュアルコーンスピーカーKFC-E10545,250円
25mmツイータKFC-ST015,250円




■AVナビ

MDV-535DT

 どちらも7型のTFT液晶ディスプレイを採用したカーナビで、愛称は「彩速ナビ」。解像度は800×480ドット。バックライトは白色LEDを採用している。地図データなどをフラッシュメモリに保存したメモリタイプのナビ。容量は「MDV-737DT」が16GB、「MDV-535DT」が8GB。

 地上デジタルチューナを搭載し、受信感度向上のため、新開発の4チューナー&4ダイバシティ方式を採用。中継局/系列局サーチ機能も備えている。

 スマートフォン対応を強化しているのが特徴で、別売のインターフェイスケーブルを介してiPhone 4Sを接続し、動画・音楽データをナビから再生可能。ナビの画面からの操作と、iPhone直接操作の両方に対応。YouTubeなど、視聴している動画アプリの映像をAVナビの画面に表示する事もできる。

 対応機器はiPodビデオ、第1~6世代iPod nano、iPod classic、第1~4世代iPod touch、iPhone 3G/3GS/4/4S。

 AndroidスマートフォンともUSB接続が可能。Android 2.2以降のマスストレージクラス対応機種が利用でき、保存した音楽が再生できる。Android用音楽アプリ「KENWOOD Music Control」もAndroidマーケットから無償でダウンロードでき、アーティスト別、ジャンル別などの項目から選曲したり、曲調分析によるプレイリスト作成機能も備えている。

 DVD/CDドライブと、USB端子、SDカードスロットも備え、DVDビデオや、MP3/WMA/AAC/WAVファイルの再生が可能。USB/SDに収録したFLACや、AVI/MP4/WMV動画も再生できる。CDからSDカードへの4倍速録音も可能。MDV-737DTのみ、内蔵メモリへの録音も行なえる。

 新開発の「DSP」を使い、車種や環境に合わせた音響空間設定が可能。自動的にタイムアライメントの設定を行なう「車両設定」、スピーカー情報を入力すれば自動的にクロスオーバーの設定が可能な「スピーカー設定」、「ポジションコントロール(DTA)」や「リアライザー」などのエフェクト機能も新たに装備する。

 なお、MDV-737DTのみ、Bluetoothにも対応。ハンズフリー通話や音楽再生、対応オーディオプレーヤーからのワイヤレス楽曲再生も行なえる。

 ナビ機能も強化。「高測3Dジャイロ」を搭載し、自車位置精度などを向上。インクリメントPが新たに整備した全国主要道路の傾斜データ「全国主要道高低差データ」を自車位置測位として、業界で初めて採用。全国主要道路約140万カ所の傾斜データをインストールし、3Dジャイロセンサーと併用することで、自車位置を測位。高い位置精度を実現したという。

 さらに、大型主要道路の開通予定情報をあらかじめ地図データベースに収録。予定どおり新設道路の開通があった場合は新しい道路データの表示や、ルート検索が可能になる。

 高速レスポンスを実現する「ジェットレスポンスエンジンII」を採用し、地図スクロールや画面の切り替えスピード、ルート検索といった操作のスピードを向上。地図データは豊富な情報量を収録しながら、高速レスポンスも実現するという「S3フォーマット」を採用している。



■1DINカーオーディオ

 I-K700とU575SDは、CDドライブやSDスロット、USB端子を備えた1DINサイズのカーオーディオ。CDだけでなく、MP3/WMA/AACの音楽ファイル再生に対応。全てのモデルがAM/FMチューナを搭載する。

 「I-K700」は、付属のケーブルを使い、iPhone/iPodの接続に対応。Androidにも対応し、前述の「KENWOOD Music Control」も利用できる。さらに、「13バンドグラフィックEQ」などのエフェクト機能も搭載。約1,000色から選べる「バリアブルカラーイルミネーション」や、50W×4chのMOS-FETパワーアンプも搭載する。

 「U575SD」も、別売のインターフェイスケーブル「KCA-iP102」を使うことで、iPhone/iPodの接続に対応可能。Androidの接続もサポートしている。

I-K700U575SD

 「U575」は、U575SDから、SDカードスロットを省いたモデル。イルミネーションは、U575SDが約1,000色の中から選べる「バリアブルカラーイルミネーション」、U575は、音楽や操作と光が連動する「アドバンストイルミネーション」となる。パワーアンプは50W×4chのMOS-FET。

 「U373BT」は、CDドライブとUSB端子のみを備えたモデルだが、Bluetoothに対応するのが特徴。プロファイルはHFP、SPP、PBAP、OPP、A2DP、AVRCPをサポートする。

 別売のインターフェイスケーブル「KCA-iP102」を使い、iPhone/iPod接続にも対応。Androidにも対応する。パワーアンプは50W×4chのMOS-FET。

U575U373BT


■スピーカー

 「KFC-E1054」は、10cm径のフルレンジユニットを使ったスピーカー。瞬間最大入力110W、定格入力は20W、再生周波数特性は45Hz~20kHz。能率は90dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は133×62.3mm(直径×厚さ)。重量は350g。50cmのケーブルも付属する。

 「KFC-ST01」は、25mm径のバランスドームを採用したツイータ。ダッシュボードなどに設置できる。瞬間最大入力は160W、定格入力は40W。再生周波数特性は5kHz~25kHz。能率は90dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は47×27.9mm(幅×奥行き)。重量は64g。2mのネットワーク付きケーブルやブラケットが付属する。

KFC-E1054KFC-ST01

(2012年 1月 13日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]