au、GALAXY SIIやXperia acro HDなど新スマホ5機種
-テンキーINFOBARも。秋冬に向けマルチデバイス構想
CMに出演する伊勢谷友介さん、井川遥さん、剛力彩芽さんもゲストで登場 |
auでは初となる、サムスン製のGALAXYシリーズなどのグローバルモデル4機種と、INFOBAR 1機種をラインナップする。Android OSはいずれも2.3。詳細は下表の通り。
同日に行われた発表会には、auのCMキャラクターに起用された井川遥さんと、伊勢谷友介さん、剛力彩芽さんもゲストとして登場した。製品名 型番 メーカー | ディスプレイ | ワンセグ FeliCa 赤外線 | その他特徴 |
GALAXY SII WiMAX ISW11SC サムスン | 4.7型 1,280×720ドット 有機EL | - | WiMAX テザリング |
Xperia acro HD IS12S ソニー・エリクソン | 4.3型 1,280×720ドット液晶 | ○ | Exmor R CMOS 防水 |
MOTOROLA RAZR IS12M モトローラ | 4.3型 960×540ドット有機EL | - | KEVLARファイバー筐体 |
Optimus X IS11LG WiMAX LG | 4型 800×480ドット IPS液晶 | ワンセグのみ | 輝度700cd/m2 |
INFOBAR C01 | 3.2型 FWVGA液晶 | ○ | テンキー iida UI |
■ GALAXY SII WiMAX
GALAXY SII WiMAX |
GALAXY SII WiMAXは、4.7型の有機EL「HD SUPER AMOLED」と、1.4GHzデュアルコアCPUを搭載。カラーはNoble Black。今回の新機種のうち唯一のWiMAXの高速通信対応。無線LANテザリングも利用可能で、PCなど8台までの端末で利用できる。
HDMI端子を備え、MHLにも対応。MHL対応テレビ/PCディスプレイなどに接続することで、スマートフォンの動画をテレビ画面に表示しながらスマートフォンへの充電も行なえる。
メインカメラは808万画素CMOSで、フルHD動画撮影に対応。内蔵メモリは16GBで、microSD/SDHCスロット(最大32GB)も備える。DLNAサーバー機能も備え、撮影した動画をネットワークを経由して対応テレビで再生可能。連続通話時間は約670分、待受けは約420時間。外形寸法は約133×69×9.5mm(縦×横×厚さ)、重量は約139g。
非接触の近接無線通信のNFC(Near Field Communication)にも対応し、電子マネーやクレジットなどの決済や、NFCタグ搭載ポスターにかざすことによる情報取得などが可能。海外のNFCサービスも利用できるが、国内のFeliCa(おサイフケータイ)には対応しない。auが始めるNFCサービスの詳細は後述する。
側面と底面、背面 |
■ Xperia acro HD
White |
2011年6月に発売したXperia acro IS11Sに比べ、ディスプレイ解像度やバッテリ容量、カメラ機能を強化したモデル。カラーはRouge/White/Blackの3色。
ディスプレイは4.3型液晶で、クリアブラックパネルやモバイルブラビアエンジンなどで高画質化している。HDMIでテレビと接続することにより、テレビ用のUIでテレビのリモコンからも操作可能。
カメラは1,210万画素の裏面照射型CMOS「Exmor R for mobile」で、フルHD動画撮影に対応。内蔵メモリは16GBで、microSD/SDHCスロット(最大32GB)も備える。DLNAサーバーにも対応し、撮影した動画をネットワーク経由で対応テレビから再生できる。HDMIマイクロ端子も装備する。
連続通話時間は約570分、待受けは約330時間。外形寸法は約126×66×11.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約149g。
カラーバリエーションは3種類 | 背面 | テレビとHDMI接続して、テレビのリモコンから操作できる |
■ MOTOROLA RAZR
MOTOROLA RAZR |
MOTOROLA RAZR(レーザー)は、7.1mmの薄型で、同じ重さの鋼鉄の5倍の強度を持つというKEVLARファイバーを使用したことで、127gまでの軽量化と強度の向上を両立させた。カラーはシャドーブラックとグレイシアホワイトの2色。
4.3型有機EL「SUPER AMOLED」を搭載。コーニングのGorillaガラスも採用する。メインカメラは800万画素CMOSで、フルHD動画撮影も可能。DLNAサーバーにも対応する。
連続通話は約580分、待受け時間は約220時間。外形寸法は約130.7×68.9×7.1~10.7mm(縦×横×厚さ)、重量は約127g。
HDMIマイクロ端子も装備。別売のHDステーションを使って、HDMI対応テレビやPCディスプレイに大画面で表示可能。RAZRをナビとして利用可能になる車載用クレードルも別売で用意する。
シャドーブラック(左)とグレイシアホワイト(右) | 側面 | 背面 |
■ Optimus X
Optimus X |
Optimus Xは、4型のIPS液晶を搭載。輝度は700cd/m2で、表面にはGorillaガラスを採用する。CPUは1.2GHz/デュアルコア。GeForceのグラフィックプロセッサも搭載する。
カラーはWhite/Blackの2色。 カメラは800万画素CMOSで、フルHD動画撮影も可能。DLNAサーバーにも対応するほか、HDMIマイクロ出力も装備。内蔵メモリは約2.5GBで、microSD/SDHCスロット(最大32GB)も備える。
ユニークな機能として、会議中などに着信音が鳴ってしまった場合に本体を裏返すとミュートにできるといった「ジェスチャーUI」を採用している。
連続通話は約500分、待受けは約250時間。外形寸法は約118×64×9.9~10.2mm(縦×横×厚さ)、重量は約130g。
カラーはBlackとWhite | 側面 | 背面 |
■ INFOBAR C01
INFOBAR C01 |
初代INFOBARのBAR型デザインを採用。テンキー部には独自のタイルキーを採用する。NISHIKIGOIとICHIMATSUの2色に加え、ナチュラルカラーの新色KIIROを加えた3色で展開する。
カメラは804万画素CMOSで、動画撮影は最大1,280×720ドット。ワンセグ/FeliCa/赤外線通信に対応する。UIは、INFOBAR A01で採用した「iidaUI」をC01向けに最適化して搭載しており、電話やメール、カメラといったよく使う機能に素早くアクセスできるメニュー構成となっている。
連続通話は約370分、待受けは約350時間。外形寸法は約130×52×12.3~12.5mm(縦×横×厚さ)、重量は約106g。
カラーはNISHIKIGOI、ICHIMATSU、KIIROの3色 | 側面 | 背面 |
■ 国内初のNFCサービス開始でTSUTAYAやビックカメラと連携
店頭POPに埋め込んだNFCタグを読み取って、予告編動画を再生しているところ |
独自の取り組みとして、東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYAにおいて、映画などのPOPにNFCタグを埋め込み、対応端末をかざすと作品の予告編URLを取得して、端末で再生可能になるというサービスを開始。QRコードを読み取る方式に比べ、フォーカス合わせなどの面倒がないことがメリットだという。
また、家電量販店のビックカメラにおいては、会員のポイントカード代わりに使えるサービスを提供。レジに端末をかざして利用可能になる。そのほか、日本航空は、事前に航空券の予約/購入/座席指定をしたユーザーに対し、空港ではNFC端末だけで搭乗手続きができるサービスを2012夏ごろに提供予定。
■ コンテンツのマルチデバイス対応で、TVやタブレットと共有も
発表された新機種 |
新たな料金体系としては、FTTHやCATVの提供事業者と連携し、固定通信サービスに契約することでauスマートフォンの料金を割り引く「auスマートバリュー」を開始。
また、500本以上のアプリ取り放題や、10GBのクラウドストレージ、クーポン/ポイントサービス、セキュリティをセットにした月額390円の新サービス「auスマートパス」を3月より開始する。取り放題のアプリには、ゲームの「モバイル・パワフルプロ野球2012 for auスマートパス」や、「モンスターハンター Dynamic Hunting」、「RIDGE RACER ACCELERATED」、辞書の「大辞林」(通常価格2,500円)、「ジーニアス英和辞典第4版・和英辞典第3版」なども含まれる。なお、これらのアプリはスマートパスの契約を解除すると使えなくなる。
そのほか、宅内向け無線LANアクセスポイントを月額無料で提供する「Wi-Fi HOME SPOT」サービスも開始。専用アクセスポイントの「HOME SPOT CUBE」と接続ツールを用いて簡単に無線LANの初期設定が可能なことが特徴で、スマートフォンだけでなく、PCやタブレットなども接続可能(ゲーム機など一部機種除く)。「Wi-Fi HOME SPOT」は通常月額525円だが、ISフラットまたはプランF(IS)シンプル/プランF(IS)の利用者で、5月31日までに申し込むと無料で利用できる。
KDDIの田中孝司社長 |
この構想は、ユーザーが購入したアプリやコンテンツを、どの端末からも楽しめるようにして、回線などを意識せず使えるほか、家族や友人とのシェアも可能にするもの。まず従来の「au one ID」を3月1日より「au ID」に名称変更。スマートフォン購入者に付与され、このIDを認証することで端末やネットワークを問わずに購入コンテンツが利用できるという環境作りを目指す。
具体的な内容については今後明らかにされる予定だが、大まかなロードマップとして田中氏は「2012年春には、スマートフォンを十分に楽しめる環境を作って行きたい。夏にはこれに“テレビ”を加え、家族でも楽しめるようにする。秋冬からは(利用できる回線として)LTEも加え、スマートパスポート構造を完成に持っていきたい」と述べた。なお、田中氏はスライドの中にタブレットのイラストが描かれていることにも触れ「タブレット(端末)が秋から出るということではないので、これは誤解のなきよう」と付け加えた。
auスマートパスの説明 | Wi-Fi HOME SPOTサービスで提供される無線LANアクセスポイントの「HOME SPOT CUBE」 | 「スマートパスポート構想」により、端末/ネットワークを問わずにコンテンツを利用できる環境づくりを目指す |
■ 剛力彩芽らがCM出演。星飛雄馬「猛烈に感動」
新ロゴとスローガン |
発表会にはゲストとして井川さんらCMキャラクターが登場。星飛雄馬も、ステージに用意されたテレビ画面上で参加した。
井川さん、伊勢谷さん、剛力さんは、出演したCMや、auの新サービスについての感想を話したほか、auのキーワードである「自由」に絡めた形でそれぞれの2012年の抱負を語った。
剛力さんらと共演している星飛雄馬は「父ちゃんが厳しくて、まだスマホを持っていない……」としながらも、ゲストらのトークや、料金プランなどの話を聞いて「学生に優しいauに猛烈に感動している。父ちゃんに頼んでみます! 」と熱く語った。
伊勢谷友介さん、井川遥さん、剛力彩芽さんが登壇。星飛雄馬は画面内に | いろいろなスマートフォンアプリを使いこなしている剛力彩芽さん(右)は「アプリ取り放題のサービスはうれしい」と笑顔 | それぞれの豊富をauのキーワード“自由”と絡めて語った |
(2012年 1月 16日)
[AV Watch編集部 中林暁]