NEC、PC VALUESTAR新モデルでTVとTwitterを連携

-ツイートで録画予約。16倍録画やスマホ転送も


VW970/GS

 NECは、2012年のPC春モデルにおいて、フルHD解像度で16倍(地デジでは11倍相当)の長時間録画や、テレビと共にTwitterのタイムラインを表示するなど、AV関連機能を強化したモデルを投入する。いずれのモデルも発売は2月16日の予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は後述する。

 対応機種はいずれも液晶ディスプレイ一体型モデルのVW970/GS、VW770/GS、VN790/GS、VN770/GS、VN570/GS。内蔵するTVボードが新しくなっており、フルHD解像度でBS/110度CSデジタル放送の場合、16倍の録画に対応。従来のVALUESTAR Wでは12倍、VALUESTAR Nでは10倍だったが、さらなる長時間録画が可能になった。地デジの長時間録画は11倍相当となる。

 W録画時も長時間録画が可能。VALUESTAR W/Nでは、全機種2TBのHDDを内蔵しているため、16倍モードでは約2,800時間の録画ができる。

 録画番組をAndroidスマートフォンや携帯電話に書き出す「外でもVIDEO」に対応。録画時に、書き出し用の動画ファイルも保存されるが、W長時間録画中でも、外でもVIDEO用のファイルが保存可能。PCにスマートフォンを接続し、専用メニューからワンクリックで持ち出せるという。

 また、自動録画機能の「おまかせ録画」機能も用意。新モデルでは、おまかせ録画を長時間モードで録画している場合でも、「外でもVIDEO」用のファイルが同時録画できるようになっている。従来は長時間録画と「外でもVIDEO」用の録画は同時に行なえなかったため、番組を持ち出す際は、別作業が必要だった。新モデルでは、長時間モードでおまかせ録画を利用する場合でも、手軽に録画番組が持ち出せるようになっている。なお、外でもVIDEO用の動画は、ワンセグ画質(320×180ドット)、SD画質(640×360ドット)から選択できる。

 視聴用ソフト「SmartVision」も強化。「つぶやきプラス」という新機能が、3月末までにダウンロード提供される予定。これは、テレビ表示ウインドウの隣にTwitterのタイムライン、下部にTwitter投稿欄が設けられるもの。タイムラインにはTwitterのハッシュタグ機能を使い、視聴している番組に関連したツイートが、自動的に更新・表示される。

 また、全チャンネルに関するツイートも表示でき、ツイートの選択でチャンネル切り替えも可能。ツイートから、話題になっている裏番組の存在を知り、直接チャンネルを切り替えるといった使い方が可能。投稿欄からユーザーがつぶやく事もでき、そのツイートには自動的にハッシュタグが付記される。

 リアルタイムの放送だけでなく、録画した番組を再生している場合でも同機能が利用可能。録画時/タイムシフトモード時に、Twitterのハッシュタグを使い、録画番組に関連したツイートも記録しており、再生時に、映像の進行に同期してスクロール表示できる。ただし、その際に全チャンネルに関するツイートの表示機能は利用できない。

 スキップ機能も設けており、再生時に任意のツイートを選択すると、そのツイートが発信された時刻の少し前に相当する再生位置にスキップし、そこから再生できる。

 Twitterを使って録画予約する機能も装備。例えば“録画「平清盛」”とつぶやくと、PCが、あらかじめ指定した時刻に自身のTwitterアカウントのツイートを自動確認(確認は1日3回まで指定可能)。そこから番組表データを検索し、該当する番組を録画予約。その予約状況を、登録しているTwitterアカウントにDMで通知してくれる。ツイートだけではなくDMでも録画予約が可能という。

 前述のような簡単なつぶやきだけでなく、番組を絞り込めるように、日付や時間、放送局を指定したり、録画画質や予約の優先度も指定可能。また、ツイートをしなくても、DM機能で録画予約する事もできるという。また、友人などがDMで送ってきたオススメ番組を一覧表示し、そこから録画予約する事も可能。


VW770/GS6R
VN790/GS

 なお、視聴ソフトの「SmartVision」は、DLNA、DTCP-IP再生にも対応。BDレコーダなどに保存したテレビ番組を、LAN経由で再生する事ができる。また、無線LAN機能として、IEEE 802.11a/b/g/nに対応。電子レンジなどとの電波干渉を抑え、快適な視聴ができるとしている。

 「VALUESTAR W」(VW970/GS、VW770/GS)は、23型フルHDのLEDバックライト、IPS液晶ディスプレイ一体型のPC。VW970/GSは偏光板方式の3Dディスプレイを採用する。いずれもウーファ付きのヤマハサラウンドシステムを搭載し、Intel Core i7 2670QMプロセッサや8GBメモリを搭載するなど、高性能モデルとなっている。店頭予想価格はVW970/GSが24万円前後、「VW770/GS」が22万円前後の見込み。

 「VALUESTAR N」(VN790/GS、VN770/GS、VN570/GS)は21.5型、フルHDのLED IPS液晶一体型。VN790/GSは偏光板方式の3Dディスプレイを採用。全モデルヤマハのサウンドシステムも備え、VN790/GS、VN770/GSはCore i7 2670QMプロセッサと8GBメモリ、VN570/GSはCore i3 2350Mプロセッサと4GBメモリを搭載。店頭予想価格はVN790/GSが215,000円前後、VN770/GSが20万円前後、VN570/GSが175,000円前後。

 これらのモデルは前述の通り、3波ダブルチューナを内蔵しているが、「VALUESTAR N」の20型液晶一体型モデル「PC-VN470GS」は、地上デジタルチューナを2基搭載したモデルとしてラインナップされる。CPUはCeleron B815、メモリは4GB。店頭予想価格は135,000円前後。



(2012年 2月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]