NEC、TVの無線送信も可能なPC夏モデル

-e-moveやひかりTVに対応。12倍長時間録画


3D表示に対応したVALUESTAR W上位モデル「VW970/ES」

 NECは、デスクトップPC「VALUESTAR」やノートPC「LaVie」の2011年夏モデルを5月19日に発売する。価格はオープンプライス。

 新モデルラインナップの中から、3D表示やデジタルチューナ搭載など、AV機能を多数搭載したモデルを紹介する。

 また、以下に紹介するモデルを含む、BDドライブを搭載した全モデル(5タイプ/28モデル)で、PCでは初めて、「e-move」に対応。対応する市販BDソフトの中に、小型端末再生用の本編動画を収録するもので、そのファイルを簡単な操作で携帯端末に転送できるのが特徴。対応ソフトとしては、ディズニーから「トロン:レガシー」が6月3日に発売される。




■VALUESTAR W

 フルHD解像度、23型の「スーパーシャインビューLED IPS液晶」を搭載した、一体型PC。

 偏光板タイプの3D表示に対応した上位モデル「VW970/ES」は、店頭予想価格26万円前後。Core i7-2630QM(2GHz)、メモリ8GB、HDD 2TB、GPUにGeForce GT 425M(1GB)を採用。BDXL対応BDドライブも備え、OSはWindows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載する。

 3D非対応の「VW770/ES」は、店頭予想価格225,000円前後。CPUは上位モデルと同じだが、GPUがIntel HD Graphics 3000になり、メモリが4GBとなる。

 どちらのモデルも、地上/BD/110度CSデジタルチューナを各2基搭載。約12倍の長時間録画が可能で、大容量のBDXL対応BDドライブと組合せ、多くの番組を1枚のディスクに保存できる。2番組同時録画も可能で、同時に長時間録画する事もできる。また、両モデルとも「ひかりTV」に対応する。

 録画機能では、番組や出演者、主題歌の情報をWEB検索する機能や、おまかせ録画機能、シリーズ録画機能などが利用可能。「番組簡易編集」機能で、本編だけをBD/DVDに保存する事もできる。また、スマートフォンや携帯電話での視聴を可能にする「外でもVIDEO」機能も用意。DLNA、DTCP-IPにも対応する。

 3D対応モデルは、SmartVision(3D対応版)がプリインストールされており、3Dで放送されるテレビ番組や、「ひかりTV」で配信される3D番組の3D表示が可能。2D番組を3Dに変換して表示する機能も備え、立体感を強・中・弱から設定可能。

 動画再生用には「PowerDVD(3D対応版)」を使用。2DのBDやDVDソフトを、3Dに変換表示したり、2D写真を3Dに変換表示する事も可能。

 



■LaVie L

3D対応上位モデルの「LL770/ES」

 A4サイズのノートPC。15.6型ワイドのスーパーシャインビューLED液晶を搭載する。

 上位モデルの「LL770/ES」は3D対応(偏光板方式)。液晶ディスプレイの解像度はフルHD。店頭予想価格は210,000円前後。Core i7-2630QM(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、BDドライブを搭載。Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載する。

 TVチューナは、別筐体の「ワイヤレスTVデジタル」に、地上/BS/110度CSデジタルを各1基内蔵。そこからノートPCに無線LANを使って送信する事で、アンテナ端子の場所などに縛られず、好きな場所にノートPCを運んでデジタル放送が視聴できる。さらに、ひかりTVにも対応する。

 最大10倍の長時間録画にも対応。「ひかりTV」もワイヤレスで楽しめ、大容量データを無線LANで安定して送信する独自技術により、フルHDの番組を安定して楽しめるという。

 3D関連機能は、前述の「VALUESTAR W」の3D対応モデルとほぼ同じで、2D映像の3D変換機能も備えている。

 下位モデル「LL370/ES」は、店頭予想価格140,000円前後。液晶ディスプレイは1,366×768ドット。Celeron B810(1.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、DVDスーパーマルチドライブを搭載する。Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載。チューナは地上デジタルのみとなる。



(2011年 5月 16日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]